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No.1888) はじめまして (no name)(Fri Jul 22 17:01:06 2005) |
No.1891) iwatam(Fri Jul 22 23:38:27 2005) |
No.1895) (no name)(Sun Jul 24 04:23:44 2005) |
No.1901) iwatam(Sun Jul 24 01:03:23 2005) |
No.1908) (no name)(Sun Jul 24 20:39:21 2005) |
No.1910) わからないやつはわからないままでいい iwatam(Sun Jul 24 22:06:43 2005) |
No.1919) (no name)(Mon Jul 25 10:40:59 2005) |
No.1921) すがりん(Mon Jul 25 17:24:23 2005) |
No.1922) Mary Sueの適用対象 P1101(Mon Jul 25 19:38:35 2005) |
No.1923) 私は適用されるべきと考えています iwatam(Mon Jul 25 19:44:44 2005) |
No.1926) iwatam氏へ Mr.no name(Tue Jul 26 00:16:09 2005) |
との事ですが、日本文学に作者の自己顕示欲が欠けていることについて、いったい誰が問題にしていると言うのですか?自己顕示欲が無ければ誰も同人活動や作家活動をしないだろうし、自己顕示欲を完全に排除した作品などいまだかつて遭遇したことがありません。Googleで「日本人 自己顕示欲のなさ」で調べてもヒット2件、ともにそんなことには言及していないページだったんですが。あなたは現在の日本文学について勉強が足りないんじゃないですか?
そして、あなたの意見には一貫して全く根拠が無い。
マトリックスの映画は、あなたの言うような批判を包含して止揚しています。「グダグダ」にしか見えないのであれば、きっとあなたの理解が足りないのだと思います。
なんて言いながら何がいいのか書いていない。私はグダグダな点を指摘したのに、あなたはそれに対する反論さえしない。どこかから引用してきてもいいから、ちょっとは議論っぽいことをしましょうよ。あとこれらの発言もですね…
私は、日本では「Mary Sueがない」のではなく、「Mary Sueすら書けない」という方が正しそうだと感じています。Mary Sueを書くためには、ある程度の自我像が必要だからです。(根拠の提示をしているように見えるが実際は根拠無く「日本人は自画像を持たない」と決め付けているだけ)
私は、Mary Sueの考え方自体は(一次創作に対して)適用されるべきだと思います。(←何故?)
あなたがそう考える理由を示していただきたい。そしてNo.1908前半、
ですから私が言いたいのは、Mary Sue的作品がアメリカをはじめとする英語圏の文学界で低脳作者とその読者を持ち、30年もの長きに渡って批判され続けながら現存し、文学的描写の進歩を遅らせ続けてきたのに対し、日本では、二次創作小説にオリジナルキャラを持ち込んだりファンタジーの主人公に理想我を投影したりというジャンル自体が瞬間的に消え去り、そのような現象が起こらなかったのだから、少なくともあなたの『さて、「今の日本でこんなことを言ったらほとんどの小説は否定されてしまうじゃないか」と言うかもしれない。ある意味その通り。日本のほとんどの小説、マンガ、ゲームのシナリオは否定されてしまう。そして、否定されても仕方がないレベルにある。』などという暴論は一切通らず、逆に、あなたの賞賛したがっている海外文学やハリウッド映画が否定されることにしかならない(そもそもMary Sueは英語圏で言われ始めたことなのだから白人の自己顕示欲の醜さを露呈することにしかならないのは当たり前なのだが)という当然の道理を、まず認めよということなのです。
に対してまともな反論をしていただきたい。あなたは自分の意見の表面を述べているだけです。説得力のある議論はできないのですか。
No.1927) (Tue Jul 26 01:41:11 2005) |
Mary Sueはあくまで二次創作物に限られた話で、主人公を投影して自分に酔っている素人臭い小説は、全然別物と考えたほうがいいと思うよ。そしてこれは、バランスの問題だ。Mary Sueみたいな主人公の一次創作物は、需要があるから恣意的に作られてる。だって書き手だけじゃなくて読み手もその主人公になりたいんだもん。
でも既にファンの愛着がある世界観や既に感情移入をたっぷり行っているキャラの中に入ってきた異物じゃ、その役目は果たせない。その嫌われ者がMary Sueって呼ばれてるだけだと思うんだけど。
No.1928) すがりん(Tue Jul 26 05:12:44 2005) |
No.1931) 読み手の問題 iwatam(Tue Jul 26 13:17:37 2005) |
No.1936) つまり答えられないってことですね Mr.no name(Tue Jul 26 23:08:06 2005) |
No.1938) すいません。iwatam氏ではないですが…。 (no name)(Wed Jul 27 01:09:13 2005) |
それらの点については、どうお考えでしょうか……?
No.1946) Mr.no name(Wed Jul 27 20:44:53 2005) |
No.1962) あ〜。どうもお返事ありがとうございます。 (no name)(Thu Jul 28 20:19:46 2005) |
No.1939) すがりん(Wed Jul 27 04:30:07 2005) |
ギリシア悲劇等の古典演劇のセンスでいえば、主人公が特別な存在なのは当たり前で、ハリウッド映画もまたその子孫なんだけどね。そこは別に非難に値するところではない。
No.1943) iwatam(Wed Jul 27 11:07:26 2005) |
No.1944) すがりん(Wed Jul 27 12:04:59 2005) |
No.1948) Mr.no name(Wed Jul 27 21:00:44 2005) |
No.1950) iwatam(Wed Jul 27 21:35:13 2005) |
No.1952) すがりん(Wed Jul 27 22:15:36 2005) |
No.1953) iwatam(Thu Jul 28 01:35:31 2005) |
No.1955) すがりん(Thu Jul 28 10:00:46 2005) |
No.1960) iwatam(Thu Jul 28 18:28:48 2005) |
No.1963) すがりん(Thu Jul 28 20:48:14 2005) |
No.1964) iwatam(Thu Jul 28 21:14:58 2005) |
No.1965) すがりん(Fri Jul 29 08:04:14 2005) |
No.1969) iwatam(Fri Jul 29 23:46:58 2005) |
No.1974) すがりん(Sat Jul 30 11:02:52 2005) |
No.1975) iwatam(Sat Jul 30 23:54:27 2005) |
No.1984) おいおい(Sun Jul 31 15:01:21 2005) |
No.1992) iwatam(Sun Jul 31 23:30:23 2005) |
No.2007) 待てや(Tue Aug 2 00:20:54 2005) |
No.2013) (no name)(Tue Aug 2 03:07:29 2005) |
No.1972) そうかい?(Sat Jul 30 01:38:34 2005) |
余計なお世話でしょう?
「そうでない人」は「弾丸で言い聞かせないとわからない連中」なのだから。
No.1976) iwatam(Sat Jul 30 23:56:24 2005) |
No.1981) すがりん(Sun Jul 31 12:06:17 2005) |
No.1993) iwatam(Sun Jul 31 23:29:13 2005) |
No.1994) すがりん(Mon Aug 1 00:19:01 2005) |
No.2005) iwatam(Tue Aug 2 00:16:39 2005) |
No.2018) (no name)(Tue Aug 2 11:18:35 2005) |
No.2031) すがりん(Tue Aug 2 19:25:26 2005) |
No.2040) iwatam(Tue Aug 2 20:23:47 2005) |
No.2074) すがりん(Wed Aug 3 00:50:42 2005) |
No.2101) iwatam(Wed Aug 3 22:51:28 2005) |
No.2110) すがりん(Thu Aug 4 03:03:27 2005) |
No.2129) iwatam(Thu Aug 4 21:20:20 2005) |
No.2075) (no name)(Wed Aug 3 01:09:05 2005) |
いえ、べつにこんなところでなに言っても証明にならないのはわかってますけど、ちょっとだけ興味がわいたので。
もし、よろしければ、ということで。
No.2079) すがりん(Wed Aug 3 10:03:29 2005) |
No.2085) (no name)(Wed Aug 3 19:30:33 2005) |
まあ作品を拝見していないので、すがりんさんが、どのくらいすごいゲージュツカなのかは、私にはわかりませんけど(ゲージュツカでしたら、本当は、作品がすべてでしょうけれどね。作品が提示されなければ、それは判断のしようがないな、と)。
ひとつと言えるのは、顔も合わせたことのない人間の価値観を「つまらない人生観」と断じるのは、あまり印象よくないんじゃないかな、と思っただけです(べつにiwatamさんを擁護してるわけじゃないですけど)。世の中がゲージュツカばかりでしたら、たぶん社会は成り立っていきませんし(私個人の考え方では、多くの人にとって、ゲージュツは人生の余録みたいなもので、あればあったで楽しく過ごせるけど、なければなかったで生きるのに大して困りはしない、ので)。
まあ、大抵のゲージュツカは、歴史的に見ても(同時代の)批評家に痛めつけられているものですし、その点では同情しますけど。「作品は後世に残るが、(批評家の)批評は(大抵)後世には残らない」という原則からすれば、こんな辺境の(失礼)あくまで個人的な論説に(感情的にまでなって)いちいちそう目くじらたてるほどのものなのかな、とも思います(ハタから見ていると)。
なんにせよ、お答えいただいてありがとうございました。模範批評うんぬんのむつかしい話は正直よくわからないですけど、ふつう批評ってのは自らの内の何らかの価値観を基準に、なされるものじゃないのかな、とだけ呟いて、終わらせていただきます。
ありがとうございました。
No.2087) (no name)(Wed Aug 3 19:48:25 2005) |
No.2111) すがりん(Thu Aug 4 03:12:20 2005) |
そのような批評観がまずいというのを、俺が少し上で書いたURLで解説してるわけですね。彼の意見は到底まともな批評のレベルに達していないということです。
エロゲやらギャルゲやら「萌え」オタに対するくだらない道徳批評を叩いておきたかっただけで、彼がどんな活動をしている人なのかには興味が無いですね。
では、ありがとうございました。
No.2146) iwatam(Thu Aug 4 23:05:40 2005) |
No.2153) (no name)(Fri Aug 5 06:23:10 2005) |
No.2175) (no name)(Fri Aug 5 19:39:41 2005) |
No.2183) iwatam(Fri Aug 5 23:45:57 2005) |
No.1878) Mary Sueの話題が出ているので便乗して…… (no name)(Thu Jul 21 21:10:33 2005) |
要するにほとんどの場合、キャラクターにリアリティがない。ゆえに、一般的な読者(現実を主として生活の場とする)からは共感もされず感心もされない、ただ作り手の自己満足だけが鼻につく、だからそんなものは読むに値しない。そう、結論づけられてるんじゃないかと……(まあ、キャラクターは、共感されるのがすべてじゃないですけど、ね)
何を書くかは、作り手の自由といえば自由ですけど、それが受け入れられるか否かの選択権は読者にあるものですし、読者を納得(もしくは共感)させるためには、それ相応のものが必要となります。
それは作者の知性(ものの見方や考え方)であったり、膨大な知識や経験からくる描写だったり、いずれにせよ単なる(思いつきの)設定の羅列だけでないのは、確かでしょうね。
まあ、なにが言いたいかというと、「人間だったらまず人間を書けるようになってからでも、他に手を出すのは遅くないのでは」ということです。いや、書いていて耳がイタイんですけどね(自分が)。
最後に、見当違いのことを書いていたら、失礼――
No.1879) DDT(Fri Jul 22 00:07:06 2005) |
私が下のレスで指摘したかったのは、このテストが「一人のキャラ」を対象としているのか、「作中に登場する全てのキャラ」を対象としているのかが曖昧…というか、文中に全く記されていない、という問題点であり、テストが「一人のキャラ(主人公)」だけを対象としているのであれば、妥当性のあるテストだと思っています。
ただ「多くの項目に当てはまるキャラがいる」というのと「一つ二つは当てはまる項目があるキャラクターが沢山いる」のとでは、作品の質自体が大きく変わってきますが、今のMary Sueテストでは、この二つが同一レベルで語れてしまうんですよ。
なので、このテストを妥当性のあるものとしたいのなら、一人のキャラクターを対象にしているのか、全ての「オリジナルキャラ」を対象にしているのか、設問中か注意書きに明記する必要があると思うのです。
意地の悪い事を言ってしまえば、完全な創作の場合、それこそ最後に倒すべき悪役や、数行しか登場しない端役に至るまで、全て「あなた(作者)のキャラ」になってしまいますから(^_^;)。
その辺りを管理人様には、ご一考頂ければと思い、下のレスを書いた次第です。
横レス失礼しました。ご不快の向きがありましたら、平にご容赦を。
No.1880) DDT(Fri Jul 22 00:22:59 2005) |
No.1893) 下の話もまとめてお返事 iwatam(Sat Jul 23 02:19:42 2005) |
No.1877) 風花[HOME](Thu Jul 21 18:44:37 2005) |
No.1881) ご指摘ありがとうございます iwatam(Fri Jul 22 00:48:39 2005) |
No.1874) 通りすがり(Thu Jul 21 10:39:31 2005) |
No.1876) (no name)(Thu Jul 21 20:47:40 2005) |
コラムに関してもそう思う。 オタクに関してやたらに書かれてるけど
一部のオタクを見て決め付けて書いてるってのは偏見というか差別ですね・・・
オタクとかに疑念を持っている人が理屈っぽい文章で書かれたのを読めば「あぁ、やっぱりそうなんだ」って思うだろうしなぁ・・・
っと、ここで書いても仕方ないか・・・
No.1873) 余談になるのですが すがりん(Thu Jul 21 02:28:25 2005) |
No.1885) 「書いてはいけない」とは言ってませんが iwatam(Fri Jul 22 01:30:36 2005) |
No.1886) すがりん(Fri Jul 22 02:37:25 2005) |
No.1892) iwatam(Fri Jul 22 23:49:09 2005) |
No.1894) すがりん(Sat Jul 23 02:57:24 2005) |
No.1899) どこがずれてるのか不思議でしたが iwatam(Sun Jul 24 00:43:31 2005) |
No.1903) すがりん(Sun Jul 24 03:36:06 2005) |
No.1905) 横やりになってしまいますが、ちょっとだけ…… (no name)(Sun Jul 24 16:34:21 2005) |
横やりを失礼しますが、ちょっとだけ私見を。あなたの定義なさったマイノリティを書くことが悪い、というのはないと思います。ただし、そういった人々を主人公(もしくはそれに準ずるキャラ)として扱う場合は、(書く方に)相当な覚悟がいることは確かだと思います。
つまり前提として、「本は知的な楽しみをあたえてくれるもの」と定義すると、マイノリティを描く場合は、そのメリット・デメリットが事実(現実)に基づいていて、なおかつその事実を掘り下げ、作者独自の見解(止揚(アウフヘーベン))まで高めないと、なかなか読者に訴えかけるものは得られないと、個人的には思います。
Mary Sueが言いたいのは、その域まで達していないのに、安直にそれらの特徴をアクセサリーのごとくキャラクターに付加し、なおかつ事実さえも反映させられないような、そんなキャラクターを主人公とすることが問題だと言っているのではないでしょうか。
一言でいえば、リアリティのないキャラクター、ということです。
むろん、娯楽作品であれば、コメディであれなんであれ、それらの人々を面白おかしく扱う作品もあるでしょう。ただし、そういったものは前提として「コメディだからリアリティをある程度犠牲にするのは止む終えない」という書き手と読者との暗黙の了解があるからだと思ってます。
漫画も同じことで、誇張や現実ではありえないような描写がなされていても、読者としては「漫画だから仕方ないだろう」という無言の赦しが入ります。
小説の場合は、(特に本を読み慣れた読者の場合は)より知的な楽しみとしての読書を求めます。となってくると、求められた部分でいい加減さが目立つと、それだけで放り投げられてしまいます。おわかりでしょうか? つまり本来小説とは、漫画や映像作品よりも無意識的にリアリティが求められるのです(まあラノベとかパルプ小説と呼ばれる一連の作品は、娯楽性が重視されるので、必ずしもこの原則にあてはまりませんが、それらの作品は周知の通り一般的な評価は一般の小説よりかなり劣ります)。
べつにiwatam様の考えを代弁しているつもりはありませんが、以上のような次第で、「書くなとは言わない。ただ書くからには、それがあたかも現実に存在するかのように(あるいは現実であるかのように)(読んだ後に何かを学びえる(共感、もしくは理解できるなども含む)ように)書きなさい」ということです。
ちなみに、物語の娯楽性とリアリティの有無は、必ずしも等比ではないとだけは、一言つけくわえておきます。
それでは、長文による横やりを失礼しました。気分を害された場合は、つつしんでお詫びを申し上げます。それでは。
No.1917) すがりん(Mon Jul 25 02:27:24 2005) |
No.1925) 書くには基本的な心構えだと思っているんで。 (no name)(Mon Jul 25 20:48:21 2005) |
で、それらを踏まえて、あげつらうのは別問題、ということに少々触れさせていただくと、ああいった設定を好んで使う人々に、その最低限のことが出来ていない人が多いので、単純に例としてあげられただけの話ではないでしょうか。つまりそういう人々の傾向ということです。だから当てはまっていても、自身で「私の主人公たち(や世界)は、リアリティがある」と思うのであれば、べつにMary Sueの評価項目など歯牙にもかけなければいいのです(まあその場合、自己評価が正しいか否かは、読者が判断してくれるでしょう)。
次にマジョリティーを書くときにだって覚悟はいるではないか、との反論ですが、ええ、そうですね。ただしマジョリティーの場合は、マイノリティーに比べある面で有利かつ容易で、べつの面ではそれと同等の難しさがあります。上の横やりでそのことに触れなかったのは、あなたが定義なさったことに対しての意見だったからです。まあ、マジョリティーを書くときの条件などは、割愛させていただきます(本題とは関わりないと思うので)。
で、ラノベはそもそもそういう意味での文学ではないでしょう、とのご意見ですが、ええその通りです。正確にいうと、文学ですらないでしょう。ただしカテゴリー的には『小説』ですよね? だから、例としてあげさせていただいただけのこと。ちなみに、ラノベが得意として扱う分野(ファンタジーの類やSFもどきの題材)で、海外の同カテゴリー(SFやファンタジー)の小説に、(内容で)匹敵もしくは凌駕する作品があったなら、ぜひ教えて欲しいものです(むろんラノベの中で)。
最後に。小説を書くために一番大切なことは、今も昔も変わっていなくて、「想像力」だと個人的には思ってます。ただし、「想像力」は「いい加減」とか「適当」と同義ではありません。すぐれた想像力は、(一見)なにもないところから、「事実」あるいは「真実」もしくはそれを越えて読者に訴えかけるものを創り出すのです。事実や知識に基づくのは、いわば次善の策で、天才にはなれない人間が天才に近づくための手段にしかすぎません。そして私をふくめ、多くの人間は天才ではないので、次善の策に頼らざるを得ない、あるいは頼った方が無難だよ、というだけのことです(もっとも想像力だけで、小説のすべてを描ききることは難しいと思いますけどね)。もしもあなたが天才で、自身の想像力のみで読者に訴えかけられる小説が書けるのでしたら、すべては無用な意見です。そしてそういう方は、ただ作品ですべてをあらわせばよいのです。
あなたたちの小説には、はたしてそういった要素がありますか。読むに足りうる要素がありますか。……Mary Sueが問いかけているのは、意外とそんなところなのかもしれません。
(ああ、偉そうに書いて、自分でも耳の痛いこと痛いこと……でもまあ、理想を語るだけはどんな愚か者にでもできるということで、一つご容赦を。それでは)
No.1929) すがりん(Tue Jul 26 05:37:53 2005) |
No.1934) ああ、なるほど……。 (no name)(Tue Jul 26 19:38:37 2005) |
ラノベに関しては、すがりん様のおっしゃることになるほど、と思う反面(ほんとうにその見解があっているかは別として)、読者としては「小説」として出版されていて、内容のジャンルがSF・ファンタジーをメインとする以上、そこまでして区別する必要性をまったく感じませんね、というのが、正直な感想です。書く方からすれば、「わかってくれよ」となるのでしょうが、内容が劣っているのでは(劣らざるを得ないとしても)、言い訳はできません(そこまで好意的に内部事情を忖度する必要が読者にあるとも思えませんし)。まあ、あくまで内容を比べる場合は、ですが(繰り返しになりますが、物語の構造だけを読みたいわけではありませんので。あくまで読みたいのは「小説」ですから)。
あ、ちなみに私が基準としているのは、海外のそれこそ数百年を閲した作品やそれに匹敵するような緻密な描写と知識(もしくは経験あるいは想像力)を縦横に駆使して書かれた作品群です(その中には当然、小説という形式じゃないものも含まれますが、内容で劣っていれば同じことです)。
ただよくよく考えると、先にも書きましたように、ラノベという娯楽作品に対してそれらと比較するのは、酷だったかもしれませんね(まあ海外の(一流の)SF小説も基本的には娯楽作品ではあると思いますけど(娯楽作品と娯楽作品を同列に比べられない(語れない)というのも、非常に寂しい気がしますけどね))。ちなみに、日本の一般むけのSF小説を書く方(ほとんど絶滅に瀕していますが)には、海外の一流SF小説に比肩する作品を書かれる方がいらっしゃることも知っています。だからあえて、「ラノベ」でお聞きしたのです(だって、SFやファンタジーといったジャンルをメインとして「小説」を名のっているのですから。物語の構造がよくできている? だから何? それだけで評価してくれって? ばかいえ。そんなものは小説の一部分でしかないじゃないか、ということです)。
まあ、このようなところでしょうか。正直なところ、小説を書くことや読むことなどついてには自分なりの結論が出ていますので、新たな見解がこの先出てくるかは不明ですが、横やりといくつもの長文におつき合いくださいましてありがとうございました、と一言述べて筆をしまわせていただこうかと思います。それでは。
No.1941) すがりん(Wed Jul 27 04:48:04 2005) |
No.1954) 芸術なんて論じてませんけど。 (no name)(Thu Jul 28 01:39:51 2005) |
読者としての私の要望は、「小説を標榜するんだったら、それにふさわしい読み応えのあるそして面白い作品を読ませろ(書け)」だけなんですよ。
安直な設定、安直な描写、安直な人物造形、安直な(登場人物の)会話や思想や思考過程および世界観……(まあ商業で、ここまでそろった質の悪い作品は、あまり見かけないですけどね)。これで一体その本から、どういった知的な刺激を受けろと言うのか、ということです(いちばん最初にも申し上げたとおり、私にとっての(小説の)読書とは基本的に「知的な楽しみをあたえてくれるもの」だからです)。
ようするに読む本に「こいつはすごい(本(作者)だ)」といわせて欲しい。だからそのためになされる努力には、なにが必要かどんな要素であるか、それを語らせていただいただけのことです(それが妥当か否かは、読んだ人が判断すればいいと思いますけど(私は少なくとも正しいと思ったから書きましたが、それは私個人の価値観(観察力)であって、普遍性を持つかは、別の話です))。
ラノベに関しましては、すがりん様のおっしゃることは充分に頷けますし、断片的に知りうるラノベの創作環境からすれば、納得できます(仕方ないだろうな、とも思います)。ただ、そうであっても、小説である以上は最低限の品質は保持してほしいですし、かなうならば「こいつはすごい」と言わしめて欲しい。ただ、それだけなんですよ(まあ、すがりん様にいわせれば、そんな評価は必要ないのかもしれませんけどね(だいたいそんな作品を書いたら、たぶん現状では売れない公算も大きいですしね(読者層から言っても)。商売としては、ま、できないでしょうね)そういった意味で引き合いにだしたのは、確かにアンフェアだったかも知れませんね)。
芸術としての小説なぞには、ほんとうのところなんの興味もなくて、以上のような欲望が満たされれば、それで満足なんですよ(まあ、それならだまって過去の名作でも読んでいた方が、まだしも建設的なんでしょうけれど……)。
あなたが最後に「貴方が後生大事にしている価値観は芸術の一部でしかない」と断じておられますが、私からいわせれば、「だから何?」です。私は、小説の話をしてきたのですし、芸術としての小説の話なぞしたつもりもなければ、興味もない。崇高な芸術論をぶつつもりもありません。ただ、私が(そして他人が)「こりゃすごい本(小説)」だ、と言うような努力(要素)には何があるかを私見で話させていただいただけのことなんです。
以上のようなところでしょうか。永きにわたり色々とおつき合いいただきましてありがとうござました。それではこれで失礼いたします。
No.1956) すがりん(Thu Jul 28 10:10:33 2005) |
No.1916) iwatam(Mon Jul 25 00:38:22 2005) |
No.1918) すがりん(Mon Jul 25 02:29:13 2005) |
No.1924) iwatam(Mon Jul 25 19:46:22 2005) |
No.1930) すがりん(Tue Jul 26 05:43:56 2005) |
No.1932) なぜ多くてはいけないのかというと iwatam(Tue Jul 26 15:58:50 2005) |
No.1933) すがりん(Tue Jul 26 18:38:07 2005) |
No.1935) いいえ、違います iwatam(Tue Jul 26 20:07:36 2005) |
No.1940) すがりん(Wed Jul 27 04:35:04 2005) |
No.1872) はじめまして HSC(Thu Jul 21 01:31:07 2005) |
No.1884) iwatam(Fri Jul 22 01:26:48 2005) |