Picprog ユーザーズマニュアル
ここでは、Picprogの使い方を解説します。
Picprogとは何か
PicprogはPCのパラレルポートを使ってPICマイコンに書き込みをするツール
です。
PICアセンブラから出力されたHEXフォーマットのオブジェクトファイルを
読み込み、PICマイコンに書き込みます。プログラムEEPROMとデータ
EEPROMの双方に書き込みができます。PICからの読み込みはできません。
操作はGUIベースではなく、コマンドラインから行われます。(開発をマウ
スでやりたいなんて奴がどこにいる?) 入力はすべてコマンドラインから
のみ行われるので、バッチ処理に適しています。
PCとPICマイコンをつなぐために、簡単な書き込み回路が必要です。おそら
く1,2時間もあれば作れる程度の回路です。回路図は後で示します。秋月
のPICプラチナキットの回路も同様に使えます。
Picprogを使った開発の手順
Picprogを使って、次の手順でプログラムを開発します。
- PCのパラレルポートに書き込み回路を接続し、ターゲットのPICマイ
コンに接続します。
- エディタでPICマイコンのプログラムを作成します。
- アセンブラにかけ、オブジェクトファイルを作成します。Linux上で
動くPICマイコン用アセンブラは、PICASMやGPASMがあります。出力フォー
マットはIHX8Mフォーマットにします。
- 必要なら、データを同様にHEXファイルとして作成します。
- Picprogを起動し、プログラム(とデータ)をPICに書き込みます。
- PICをリセットし、プログラムを実行させます。
Picprogのコマンドラインオプション
Manページをご覧下さい。
書き込み回路
書き込み回路の例をここに示します。
サンプルプログラム
Picprogや書き込み回路のチェックのために、サンプルのプログラムを用意
しました。書き込みのチェックにはHEXファイルを使って下さい。プログラ
ムの書き方のサンプルを見るにはasmファイルを使って下さい。
質問と回答
- Operation not permitted というエラーが出る
- picprogはI/Oポートを直接叩くため、root権限で実行しなくてはなり
ません。
- サンプルのファイルがうまく書き込めない
- 書き込み時にPICマイコンの端子に正しくデータが出ているかどうか
を確認して下さい。パラレルポート番号の指定が正しくされているかを
ご確認下さい。
- サンプルのHEXファイルは書き込めるが、自分で作ったHEXファイルが
書き込めません
- HEXファイルのフォーマットを確認して下さい。IHX8Mフォーマットで
あることが必要です。
Muneyuki IWATA
Last modified: Sat Jun 3 09:34:13 JST 2000