再利用の罠

再利用再利用と声高に叫んだプロジェクトほど失敗します。再利用しようとしてはいけません。手段が目的になってしまわないようにしましょう。

まとめ:抽象化と再利用

「抽象化」と「再利用」ははたから見ると同じように見えます。どちらも抽象 的でわけのわからない論議をします。しかしその目的は違うところにあるので す。抽象化が「ああそうか。これは要するにこういうことなんだ!」と理解す る事を目的としているのに対し、再利用は「ここをこうすればこの部分にも使 える!」と同じものを別の場所に使い回すことを目的としています。

再利用をするためには箱のカバーを開けて内部をむき出しにする方が便利です。 内部の配線を変えられたり部品を入れ替えたりできるようにします。それとは 反対に、抽象化では箱に封をして二度と開けられないようにします。内部の事 は考えずに使う事だけを考えたいのですから。

何やら昨今流行りの自作PCっぽくなってきたでしょう?もちろんマザーボード のメーカーの相性とかRAMの種類だとかハードディスクのインターフェースが どうとかいう知識はあるに越したことはありません。しかし、そういった知識 がPCを使って文書を作ったり表計算をしたりするのに役立つでしょうか?あな たは結局PCで何がしたいのですか?