ゼンデギ

評価
3
ジャンル
SF
著者
グレッグ・イーガン
出版社
ハヤカワ

いつものイーガンよりはだいぶおとなしい感じのお話でした。やっぱり年を取ると社会的な話を書きたくなるのかねぇ。

最近の流行りものをぶち込まんだ感じをだいぶ受けますが、それでもただ書き連ねただけでなくちゃんと料理した感はあります。読み始めはちょっと心配になりますが、後半にかけて盛り上がりはします。着想はさすがと言えましょう。

舞台がそれほど遠い未来ではないため、ぶっとんだ感はあまりありません。落ち着いた大人なら中二病的世界は卒業してこういうのを……と言いたいところですが、これはやはりSFなので地に足がついていない子供っぽい感じもあります。