ソクラテスの弁明

評価
4
ジャンル
古典
著者
プラトン
出版社
角川

タイトルだけは誰でも知っている、超有名な一冊。でも、読んだことはありますか?これが実はなかなか面白いのです。

ソクラテスの対話のかっこいい所は、自分の武器で相手をやっつけるのではなく、相手の武器を逆手にとってやっつける所にあります。まあ、本来は「やっつける」という言葉は不適切で、本人は単におかしいと思ったところを質問しただけなのでしょうが。

敵がソクラテスを陥れようとする数々の発言に対して、その発言自身に潜む矛盾を指摘する「ソクラテスの弁明」は圧巻。胸のすく思いです。ただ、結局は有罪になったんですけどね。