「揺籃の星」の続編。3部作の2作目にあたる本作ですが、残念ながら3作目がこの世に出ることはなくなってしまいました。
内容はというと、前作で壊滅した地球を復興しようというのが大きな流れなのですが、それよりはどっちかというとアナキズムの方がテーマです。ちょうど「断絶の航海」と同じような感じ。人間が美化されすぎているような感じも、技術という名の魔法で何でもできちゃいますよ的な感じも、さんざん煽ったわりにはご都合主義的に問題が解決してしまうところも、似たような感じです。
しかし、ウジウジドロドロした話が多い最近では、こういう70年代的なSFはかえって目新しいかもしれません。