楽園の泉

評価
5
ジャンル
SF
著者
アーサー・C・クラーク
出版社
ハヤカワ

「宇宙エレベーターを造る男の話」と一言で終わってしまうようなストーリーではある。しかし、物語の素晴らしさはストーリーではないということはこの本を読めば感じるはず。シンプルで奥深く、「渋い」という印象を受ける。

宇宙船に乗って宇宙を舞台にドンパチやるようなSFしか読んだことがない人にはぜひ読んでもらいたい。SFのリアリティというのはこういうもののことをいうのだ。あまりにもリアルすぎてノンフィクションかと思うくらいである。