恋人たち

性を扱ったSFで有名なファーマーの、古典と化した処女作。

厳格な(そしてカルト的な)宗教が広まった世界で、禁欲的に育った主人公が、調査に赴いた別の惑星で、いるはずのない女の子を見つける。宗教社会との闘争と、そして彼女の謎。そして悲劇へと...。

はっきり言って、小説の構成や文体はイマイチです。ネタはまあ合格点といったとこです。舌の肥えた今の読者には不評かもしれませんが、1950年代のものですから...。というわけで、良くも悪くもない、というこの評価。古典ではありますから、もしあればご一読をお勧めします。