火吹山の魔法使い

ゲームブックというのは今ではほとんど見ませんが、一時期これの一大ブームがあったのです。それが日本で初めて出版されたのがこれ。記念碑的作品であります。

内容は剣と魔法の世界での洞窟探検もの。D&DなどでおなじみRPGの基本スタイルです。今や(日本では)絶滅寸前のこのスタイルも、読んでみると独特の美学があることがわかります。なかなかいいものですよ。

また、この本をプレイ(あえて読むとは言わない)するにあたって必要なのが「マッピング」です。なんと懐しい響きでしょう! 白い紙に探検の過程を鉛筆で埋めていくのはなかなか楽しい作業でした。ウィザードリィやウルティマやマイトアンドマジックなんかで、方眼紙に必死にマッピングした懐しい記憶がよみがえってきました。オートマッピングなんて考えたのはだれだ!!

じじいの思い出話になってしまいましたが、古典に触れるのもいいと思いますよ。