私が「変身願望」というタイトルのこの本に目をとめたのは、MORPGをやっていたからです。ここにはRPGの世界で別人に変身する事を目的にしている人がたくさんいましたし、私自身そうでないとは言えません。そうした「変身願望」って何だろうと考えるための一冊です。
内容は哲学的で、専門用語が頻出し、あまり読みやすいものではありません。しかしテーマがテーマだけにそれも仕方がないのかもしれません。そして結論も正直言ってよくわからないところがあります。でもまあそれも仕方がないのかもしれません。
とにかく、ネットや匿名というのには「変身願望」が入り込んでいます。これらによるトラブルというのは案外このあたりに根があるのかもしれません。