もはや名前を知らない人はいない、超有名な一冊。今まで読んでなかったのは、悪い予感がしてたから。読んでみて、自分のカンも捨てたものではないことがわかった。
全体的に、Mary Sue的なありきたりファンタジー臭がぷんぷんする。とくに初めのあたりが。なんかこう、主人公が物語を作っているのではなく、既にできている物語に流されているだけのような感じがする。つまらなくはないし時間を無駄にした感じもないが、醜いものを見せられた感じ。場面場面での描写はまあ面白いから、映画にするとウケるかもしれない(いやもちろん、映画になっているのは知ってますよ)。
子供向けを装ってはいるが、こんな本を子供に読ませていいんかいな。ねじくれた子供に育つような気がするなぁ。