ロボットものでも銀河帝国ものでもなく、なんと時間ものの長編SF。派手なドンパチの陽気なアクションではなく、謎と陰謀の渦巻くミステリ仕立てです。
しかも、ロマンスあり、サスペンスありの娯楽作に仕上がっています。アジモフの小説は論理と正確さを重んじるあまり(ファンはそこがいいんですけどね)、ストーリーなんかはそっちのけになっていることが多いのですが(もちろんそれでいいんですけどね)、これはそうではありません。
さらに、思わせぶりなラストもまたいいです。アジモフ好きにもそうでない人にもお勧めできる一冊です。