ニューロマンサー

評価
3
ジャンル
SF
著者
ウィリアム・ギブスン
出版社
ハヤカワ

まさにサイバーパンクの生みの親。マトリックスが攻殻機動隊のパクりだなんて言う人もいるけど、それをパクりだなんて言ってしまったらみなこれのパクりになっちゃうよ。

今読むとまあよくある感じの普通の小説に見えてしまうけど、その「よくある感じ」はすべてコレが作ったわけだから、そういう意味では偉大な作品ですよ。面白さはおいといて(面白くないと言っているわけじゃないよ)とにかく偉大。コレがサイバーパンク生みの親だとすると、今の連中はいまだにココで出てきたアイデアのおこぼれだけで生活してないか?と思うわけでもあります。

私が初めて読んだ時には、まだよくわからなかった。今読むとありふれた話に見えてしまう。若干荒削りなだけにそこそこの評価としたけれど、当時きちんと理解できる人が読んだら素晴しく思えただろうなぁ、と思う。

そうそう、コレにしろ他のSF作品にしろ、日本の作品にはないたくましさがあるよね。過去をうじうじ悩まないというか、単純というか、科学礼賛というか、なんというか。やっぱSFはそうじゃないとね。