超有名映画の原作。なのですが、はっきりいって別物です。ストーリーは同じなのですが、小説の方が説明が多いのでよく分かります。そして、そのメッセージもよく伝わってきます。
私は映画を(テレビで)見たのは子供の頃なので、はっきり言って何が何だかよく分かりませんでした。多くの人もそうだったのではないかと思います。その証拠に、「コンピュータの反乱」の例でHALを持ち出す人がなんと多いことか。最後のシーンまでついてこられたのは相当コアなSF人だけだったのではないかと思います。本当はそこがいいんですけどね。
小説版はもうちょっと敷居が低く、凡人でも楽しめるようにできています。といってもあくまで「映画のノベライゼーション」ではなく独立したクラークの小説ですので、科学知識に裏打ちされたリアリティと重いテーマは変わりありません。