この試験、なんかおかしい!?
リコリス: 皆様、気をつけて...
エリサ: お出迎えかっ!
エリサ: あぁーもうっ、次から次へと
エリサ: かたっぱしから片づけてあげるからかかってきなさい
ルテニア: ふぅっ
転送ゲートの前で
リコリス: 待って!
アスタシア: はい?
ルテニア: ?
リコリス: ..この転送機、ワナです
アスタシア: え!? また!?
エリサ: あらら
リコリス: これそのものに、爆発物反応が..
ルテニア: コンテナが見えますが...
エリサ: あ、ほんとだ
リコリス: おそらく、それを取りに行こうとすると...
ルテニア: 爆発物?たしかにこの狭さでは致命の効果があるでしょう
リコリス: このトラップが..はい、おっしゃるとおりだとおもわれます
エリサ: ううーけしずみになりそうだね
アスタシア: うわぁ..致命って..
リコリス: はい、下手をすれば即死です
ルテニア: 運よく転送機に乗ることができても爆発で転送事故が起きるかもしれません
エリサ: いわれなきゃ、とりにいってたよ
アスタシア: そうそう、危ういところだったわよ
リコリス: ...転送事故...考えたくもないですね
アスタシア: なんだか試験にしてはヤバすぎない?いろんなトラップがさぁ
リコリス: ええ、私も気になっていました
エリサ: うん、こんな手のこんだことする必要あるのかな
ルテニア: ふむ、なにか別の目的があるのかもしれません
ルテニア: 試験といってもハンターズ試験にとどまらないなにかの試験である可能性も...
リコリス: ...それは?
ルテニア: 単にハンターズ試験ならばここまでのことはしないと思います
リコリス: ...ええ
ルテニア: なにか別の選抜..でしょうか?
アスタシア: きっと妨害工作よ!
エリサ: ...
ルテニア: そうなれば4つというのも嘘かもしれません
エリサ: あぁー、考えててもしょうがない、ちゃっちゃと終わらせて禿親父に直接聞きにいこう!
アスタシア: はいはい、そうね、疑ってもきりがないわ
ルテニア: エリサさんのいうとおりですね
リコリス: ええ、今は行動のときかもしれません
ルテニア: 行動する、という解決方法をとった方が賢明です
エリサ: 洗いざらい教えてもらおう
アスタシア: なら、さっさといく!
エリサ: それに、シャワーも浴びたいし、ね☆
リコリス: 雨のシャワーではなく、ですね
ルテニア: さきほど正面に、といった上ですね
エリサ: そうみたいだね
ルテニア: この辺の反応はどうですか?
アスタシア: 発信源ほんとにこの中なのね?
リコリス: ええ、正確に方位探知してみたところ、この..奥です
エリサ: うーん、でもゲート壊れてて入れそうにないよ?
リコリス: 相当カタイですよ、これ
ルテニア: 扉自体が歪んでしまっていて開きそうにありませんね
リコリス: ええ、しかも相当に頑丈なものですから...
アスタシア: きっとどこかに裏口が...
アスタシア: あ、あれじゃない?
リコリス: こ、これは?
アスタシア: ほら、なんかそれっぽいでしょ?
リコリス: ...これみよがしでは、ありますが
エリサ: 随分とご丁寧に・・・
ルテニア: しかし残ったのはここだけですよ?
リコリス: これまでのパターンから考えますとこれも「用意された」ものであると思います
アスタシア: ね? どう思う? エリサさん?
エリサ: うーん、これはもうここしか行くところないみたいだし、行くしかないんじゃないかな
リコリス: どなたか、この柱を撃ってみていただけますか?
リコリス: ...あ
アスタシア: どうしたのよ?いきなり?
リコリス: 制御パネルが隠されていました。まちがいなく、ドーム内部に通じています
ルテニア: そうなるとますます入る必要がありそうですね
リコリス: ええ、制限区域の真中ということになりますが..
エリサ: あー、すべて計算の内ってのは気にいらないけど、ますます行くしかないみたい
アスタシア: そうそう、行きましょ!
リコリス: ええ、ならば計算を破綻させてやればよいだけの話ですから