黄色とフェイク
アスタシア: さて、あと一個か
リコリス: 大型の低気圧が接近しています
アスタシア: 低気圧、ね.. はやくしないと本振りになる!?
リコリス: まだまだ、激しくなりますよ、雨
ルテニア: 一荒れしそうですね
エリサ: うっわー風邪ひくまえに終わらせよー
アスタシア: はやくしましょ
エリサ: いくわよっ!
リコリス: こんなせまいところで!
アスタシア: ああ、もう服が泥だらけ..
ルテニア: 泥汚れはおちにくいですから
エリサ: 意地悪っ
アスタシア: ここは?
エリサ: しまった!
リコリス: 探知したと思ったんですが
エリサ: うう、トラップとは。。
リコリス: 偽の発信源だったようです..
アスタシア: そんなものまで!?
リコリス: すみません、早期に気づくべきでした
ルテニア: そんなトラップまで
アスタシア: 敵ながらあっぱれだわ。よく次から次へと汚い手を...
エリサ: ごめん、私が不用意だった
リコリス: 皆様、無事だったのが救いです
ルテニア: こうなれば全部まわってしまわないといけないようですね。
リコリス: ええ、もうどんな手を使ってくるかわかったものではありません。試験官は敵と考えたほうがよろしいでしょう
ルテニア: 試験ですからね
アスタシア: あーあ、そんな才能をもう少しラグオルのために使えばいいのに
エリサ: まったく、悪知恵ばっかり働かせるのがうまいなんて
ルテニア: うーヤだヤだ、意地悪いのは困りものです
アスタシア: ま、いくらボヤいたところしょうがないか
リコリス: ええ、トラップは全力で見破りますので
ルテニア: はい、お願いします。
エリサ: よろしくっ♪
(ラッピーを見て)
エリサ: すごい逃げ足...
ルテニア: いつもながら速いですよね
エリサ: あっという間だね
リコリス: アスタシア様、そちらになにか見つけました?
アスタシア: こっちになにかあるわよ
(塔の前で)
エリサ: なんだろ、これ?
リコリス: ...これは?
アスタシア: さあ
エリサ: なんか文字みたいの彫ってあるよ?
ルテニア: 機械・・のような、そうでないような。。
リコリス: 森の他の場所でも、見かけたことがあります
エリサ: へぇ…そうなんだ?
リコリス: ある種の電磁波が放射されてますね
アスタシア: これ、今回の試験とは無関係よね?
ルテニア: ん?ボタン?(カチカチ)
アスタシア: そんな勝手にいじっちゃっていいの?
ルテニア: 反応ありませんね
リコリス: 反応なし・・・
リコリス: あ! いま何かされませした?
ルテニア: ボタン押しただけだよね
ルテニア: 裏にボタンがあったので押してみたのですが
リコリス: いえ、肉眼で変化はないのですが電磁波の放出が止まっ.. 後!
アスタシア: え!?
リコリス: 試験コンテナです
リコリス: どうやらこれが、妨害電波を出していたようですよ
アスタシア: ふぅん
エリサ: へぇ
ルテニア: 押してみるモンですねぇ
リコリス: いまのスイッチで消していただいたおかげです^^)
アスタシア: 怪しげなボタンがあったら押してみる、って? ホントにいいのかなぁ、そんなんで
ルテニア: いえ、昔エクソシストと一緒に洋館にいったときなんでも押す癖がついてしまいまして..
エリサ: だって、気になるじゃない。ボタンとかあると
リコリス: ..今回はそれに救われましたね。ルテニア様、ありがとうございます
リコリス: ..問題はもう一つあります。まだ試験エリアは残っているのですが、既に4個の発信機が揃ってしまいました...
エリサ: え?
ルテニア: そうですね、揃いましたね、4つ。
アスタシア: なんかウラがあるわよ、きっと
ルテニア: 先ほどのようにコンテナ事態がフェイクという可能性は?さっきは反応だけ、では今回は?と思ってしまうのですが
リコリス: .....いまのところ4個の差異については特に無いようですが...
エリサ: うーん、転送機のむこうとこっちで2つづつってこと?
ルテニア: 先の試験で使用されたもの、という可能性もあるかもしれません
リコリス: ええ、エリサ様の推測は妥当かもしれませんがしかし現時点では、あちらで3、こちらで1。アンバランスと見えないことも..ありません
アスタシア: あいつらに「バランス」なんて通用するかな
リコリス: やはり、全エリア..まわるべきでしょうか
ルテニア: そうですね、どんなワナが仕掛けてあるかわかりませんものね。
アスタシア: 一応、徹底的に探したほうがよさそうね
エリサ: 今の所、反応はなし?
リコリス: ええ、この周囲にはもう反応は...
リコリス: あとはこの先のエリア..ということですか
アスタシア: この先、ねぇ
エリサ: うーん、まっ中途半端ってのも気持悪いし、全部まわってみる?
アスタシア: いってみましょ
エリサ: おっけ
ルテニア: はいっ!
エリサ: あ、あの先に転送機あるね
ルテニア: 転送機ですが
アスタシア: ええ、でも...
アスタシア: いってないところがまだあるわよ
ルテニア: 全部まわってみたほうがいいかもしれません
リコリス: はい、そのはずです
エリサ: そっか、じゃあ、後回しかー
リコリス: はい、座標は記録しておきました
エリサ: うーん、ちょっと気になるけど、ね
エリサ: ここは?
リコリス: ..反応なし、です
エリサ: おっけ