ひっかけ問題?
リコリス: ...ここに反応は、っと...
リコリス: なし...妙ですね、いくらなんでもここまで音沙汰なしというのは
アスタシア: あー、意地悪ねぇ
ルテニア: まだ奥まで行け、っていうことなのでしょうか
エリサ: たく、限度ってもんがあるよー
リコリス: (コンコン)
リコリス: ..大変です!
アスタシア: え？
リコリス: 申し上げにくいのですが...
アスタシア: なんか悪い話みたいね
エリサ: ... もしかして
リコリス: 探知器に機能不良が発生していました。
エリサ: ...
アスタシア: ええっ!
ルテニア: あら
リコリス: 応急修理はほどこしたのですが、ここまでの分、取り逃した可能性が..
アスタシア: 本当に直ってるの？
リコリス: ええ、私の内蔵探知器と比較しましたから
ルテニア: どれ
ルテニア: あー配線の材質が駄目になってるみたいですね
リコリス: ええ、とりあえずバイパスでごまかしてみました
ルテニア: 適切な処置です。これ以降はきちんと反応してくれるでしょう
アスタシア: あぁー、なんてこと! また最初に戻らなくちゃだめなのね
リコリス: どうしたものでしょうか。皆様のご判断は。ここまでコンテナがあったかどうかですね、問題は。
アスタシア: ええ...
ルテニア: そうですね。「なかった」可能性もあります。
アスタシア: これから先で4つ見つければ問題ない？
リコリス: ...それは、そうなのですが... エリサ様は、どう思われますか？
エリサ: 先へ進むに一票
ルテニア: 一度全体を回ってみなければなんともいえないと思います
リコリス: ..ひとつ提案があるのですが
エリサ: なに？
リコリス: 探知器の不良は、あきらかに試験側の不手際です。こちらも..多少..なんと申しますか..「反則」を使っても構わないのではないかと
アスタシア: 反則？
ルテニア: いや、それも試験のうちなのかもしれませんよ。気づくかどうかという試験の可能性も捨て切れません
エリサ: うん、わたしもそう思う
リコリス: ..可能性も捨てきれませんね、ならばなおさらです
アスタシア: それより「反則」ってのが気になるわ。どんな手を思いついたのか..
リコリス: 私自身の探知器で、試験探知器の機能を模倣するのです。出力が大幅にあげられますので、ここからでもスタート地点まで探れるはずですよ
エリサ: へー、そんなことができるんだ
ルテニア: 単純なレトリックですね
リコリス: 選択はみなさまにおまかせします。チームですから
ルテニア: 構造上同じ物をつかったということですから
エリサ: いいんじゃないのかな？
アスタシア: そんな便利なものがあるんならそれでちょちょい、とついでに全部探してよ
リコリス: 全部、ですか？
ルテニア: 全部はどうかと思いますよ。各エリアにシールドが張られてますしね
リコリス: さすがにそこまで強力な電波を発射しますと、私はともかくとして生身の皆様に悪影響がでますので...
アスタシア: え!?そんなに強いの!?
エリサ: う、それは勘弁
リコリス: はい、鳥が落ちる程度には...
ルテニア: いわゆる毒電波ってヤツだよなアハハ・・ゴホン
アスタシア: ちょっと離れてるから向こうでやってよね
リコリス: ああ、いえ、あの... スタート地点程度なら悪影響は.. (慌
ルテニア: そうですか。安心です
アスタシア: 致命的ではないにしてもなにか影響があるかも...
リコリス: ..やってみましょうか
ルテニア: お願いします。でも、一応離れてっと
エリサ: ん？じゃあちゃっちゃとやろう..
アスタシア: ちょ、ちょっと待って.. (といって離れる)
リコリス: もっとも考慮すべきリスクは、試験に「反則負け」となることなのですが、やってしまって...構いませんか
アスタシア: いいのいいの。やっちゃダメなんて言われてないもの
エリサ: うんうん
リコリス: ...そういえば、そうですね。では...
ルテニア: 反則を生み出す則もまた悪かったというところでしょうか
アスタシア: 悪くないの! 機転のうちなの!
ルテニア: 御神の則ではないのですから...ね
エリサ: まっ、これくらい思い付かないとね
リコリス: ありました、やはり
ルテニア: あら？ありましたか？
アスタシア: もういい？
リコリス: はい、やはり発見しました。スタートパイプの..すぐ脇に..一個..
アスタシア: あらら、じゃ、引き返さないと..
ルテニア: 盲点でしたね
アスタシア: あー、それならたぶん故障はわざとね
エリサ: ますます確信犯っぽいね
ルテニア: ですね。ありえることです
アスタシア: 試験官ってほんと意地が悪いんだから...
ルテニア: 先の教会長みたいです。うー。
リコリス: どうしましょう。私だけで取ってきたほうがよろしいですか？
アスタシア: ねえ、先に行ってみない？もしかしたら近道があるかもよ？
エリサ: んー場所はわかってるんだし
リコリス: それがよろしいかと思います。あとから合流しますよ
ルテニア: 場所がわかったなら最後にとってもいいかもしれませんね
エリサ: そうそう
ルテニア: スタートパイプの横ならすぐです
リコリス: ...なるほど、それも盲点でした。最後に取る、ということにいたしますか
アスタシア: んじゃ、行きましょ
エリサ: おっけ
ルテニア: そうしましょう
リコリス: ここには..ないようですね
アスタシア: はぁ、さすがにそうそう調子よくはいかないわね
リコリス: はい..
エリサ: じゃ、さくさく進もっか^^)
リコリス: 了解しました
ルテニア: はい