一本の苗木

森へ苗木を植えにいって帰ってこない人々を探しに...

調査の行方は?

転送ゲートをくぐって次のエリアに到着した一行。

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ストライク: ...雨か...
ランディ: 雨だな
レクセール: 当たったな
ストライク: やれやれだ
アスタシア: あら、本当に雨?あんなにいい天気だったのに...
ストライク: ...最悪だな
レクセール: まだ小雨のようだ。さっさとゆくぞ..!
アスタシア: またクリーニング代が..
ストライク: リンクがとぎれた


アスタシア: ちょっと待ってよ
アスタシア: そんなにさっさと行っちゃっていいの?調査は?
ランディ: ん?
レクセール: ...
ランディ: 調査か
レクセール: ..忘却は恐ろしいな
アスタシア: 忘れてるの!?
レクセール: ...
ランディ: 忘れることは重要だ
レクセール: 記憶力は悪い...!
ランディ: 忘れたくても忘れられないこともあるさ..
アスタシア: 何のためにここに来たのかすら忘れてどうするの
ストライク: ふむ..
レクセール: お前が覚えてるならいいだろう..
アスタシア: そんな問題なの?
アスタシア: ... はいはい、いいわよ
レクセール: 私は昔からだしな
ストライク: 特になし、だ....
アスタシア: まったく、雲をつかむような話ね
ランディ: 行くか?
ストライク: ああ
アスタシア: こんなんで見つかるのかしら..


ストライク: ...むぅ...
アスタシア: どう?なにか見つかった?
ストライク: ない...
レクセール: 敵の血なら売るほどある
ランディ: むう、見あたらないな
アスタシア: 衛星で探すとかんとかいってた件はどうなったのよ?
レクセール: 雨のせいだろ...?
ランディ: さっき切れたとかいってたろ
ストライク: ああ
アスタシア: ええっ!切れちゃったの?
ランディ: ままあることさ
レクセール: 聞いてなかったようだな...
ストライク: 新型にかえるか..
アスタシア: 新型!?
ストライク: 終わってからの話だ...
アスタシア: なあんだ、期待しちゃったじゃない
アスタシア: もう..地道に探すしかないのね..


ストライク: ふむ..
アスタシア: ここにもなんもないわね..
ストライク: 食事のあとか..?
アスタシア: え?なんか見つかった?
レクセール: ほう
ストライク: 食品のパッケージだ......まだ新しい
レクセール: インスタントは好みじゃないな..
アスタシア: でも、それじゃだれのかわからないしなぁ...。手がかり無し、か
ストライク: 進むぞ
ランディ: OK


アスタシア: えーっとぉ.. あ!こんなとこに、地面を掘ったあとが..
ストライク: ....!
レクセール: トラップか...!
アスタシア: きっとなにか調査してたんだわ
レクセール: トラップではないか...
ランディ: おおかた苗木を埋めるための穴だろうさ
レクセール: はまったら捻挫しそうだ
ストライク: DNAが判りそうな物は?
アスタシア: DNA? そんなもん、あるのかしらねぇ
ストライク: 依頼をうける時にな...
ストライク: 駄目か...

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(ちょっと見にくいけど、ランディ、葉っぱの下で雨宿り)
ランディ: ふう、ちょっと雨宿りだ.. もう行くのか?
レクセール: 笑えんよ


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アスタシア: ふぅ、こんな恐ろしいところによく苗木なんか植えにくるわね
ランディ: まあ、そういうな。仕事だから
レクセール: ふむ....
ストライク: 足跡..か?
レクセール: 人間ではある
ストライク: ふむ....


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アスタシア: この辺一帯コンクリートじゃない! こんなとこに苗木なんて植えにくるわけが..
レクセール: ブーマはコンクリートの下からもくるがな.... 理解不能だよ....
ランディ: セントラルドームか..
ストライク: 庭園....
ストライク: セントラルドーム内には人工植物を研究していた場所がある...聞いた話だがな...
ランディ: じゃ、行ってみるか
ストライク: ああ...
アスタシア: ドームの中に?
ストライク: そうらしい
アスタシア: わかったわよ、それしか手がかりがないんじゃ..

アスタシア: これね?ドームの中に入るのは
ストライク: そうらしい...
ランディ: そうだ。
ストライク: 行くぞ
アスタシア: じゃ、さっそく..
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アスタシア: こんなとこにこんなのがいるなんて..これじゃ、行方不明の人は..
ストライク: ....

ランディ: ドラゴンスレイヤーか..
アスタシア: ふぅ、なんとかやっつけたのはいいけれど..
ストライク: 最悪の結末..と言ったところか..
レクセール: いないな....?
アスタシア: 無事でいるわけないわよ、こんなとこに..
レクセール: なんだと...
レクセール: ......ちっ
アスタシア: どうしたの?
ストライク: 庭園も奴に
ランディ: まあ、あれに食われましたとしか報告できないな..
アスタシア: そうね、証拠はないけどね
レクセール: 無駄足ほどいやなモノはない
ランディ: それで納得するかどうかはわからんが
アスタシア: しょうがないわよ、それが事実なんだから
ストライク: 南無三..
ランディ: ここの脅威はなくなったさ。ここの主はもういない
レクセール: ドラゴン..か 書物でしか知らなかったが... 実在していたとはな
アスタシア: それはそうだけど..肝心の依頼は?
ストライク: 依頼人にはありのままを話すしかない..
アスタシア: もういいわ、さっさと帰って報告しましょ
ランディ: 依頼?食われて、いませんでしたじゃ駄目か?
アスタシア: それで納得するかどうかはやってみないと..
ストライク: 戻ろう...
ランディ: 俺はさんざん、そういうのを見慣れてきたんだよ


依頼人は納得しなかった。他の物に調べさせたが結局は同じだった
ランディ: ま、こんな職業じゃいつ死んだっておかしくはない
後日、4人に報酬と手紙が送られてきた

(おしまい)