勇気の証明

森の空き地は奇妙な虫の棲み家だった。毒々しい色をした大きな巣の中から、巨大な昆虫が姿を現した。

ガートランドが銃で撃ち落とそうとするが、空中を飛び回るためになかなか狙いがつかない。その間にレオンが蚊の攻撃を受けた。

巨大昆虫をやっと撃退したと思ったら、すぐさまブーマが現れた。こちらはいつもの通り集中砲火で撃退した。森はいつものように靜かになった。

虫の巣の中から何やら液体を採取していたエクセルは言った。それに驚いたような顔をしてレオンが答えた。

ガートランドは腕組みをして何かを考えていた。レオンも同じように考え込んでいた。

ガートランドは腰を手に当て、強い口調で言った。

とエクセルは言うと、何もない森の奥に向かってフォイエを放った。

エクセルは照れてぽりぽりと頭を掻きながら言った。

プロト-Kはそう言うと、バズーカを取り出して同じ方向に2,3発放った。

エクセルはそんなやりとりをぼうっと見ていたが、ぼそっと言った。

エクセルの声はだんだん小さくなって、最後の方は聞きとれなかった。

レオンは水筒からの熱いお茶をすすりながら、ガートランドとエクセルのやりとりを少し離れて眺めていたが、ふと横を見ると、プロト-Kが動いていないのに気がついた。

その言葉を聞いて、レオンとガートランドは動かないプロト-Kに近寄った。

ガートランドの手刀がプロト-Kの首のつけ根に命中すると、瞬間的にプロト

3人が笑っていると、プロト-Kはバズーカを構えて銃口をガートランドの方に向けた。

レオンはそう言うと、またお茶を一杯すすった。

プロト-Kは弱々しい声で言った。動作が次第に緩慢になっている。そしてとうとうまた動かなくなった。

レオンが首筋に斜め45度に手刀を叩き込むと、プロト-Kはまた動作を開始した。

エクセルはポケットからメモ帳を引っぱり出して何やら書きつけた。

プロト-Kの言葉はとても小さく、よほど注意しないと聞きとれないほどであった。そして、そこにいた他の3人は、そんなに注意深くはなかった。

厳しい顔をするガートランドに、エクセルが尋ねた。

ガートランドの身体が心持ち後に引いた。厳しい顔が困惑した顔に変わった。

ニヤリと笑うエクセルを横目に、ガートランドは首をかしげながらプロト-Kのまわりを一周すると、足を思い切り蹴とばした。

ガートランドは満足そうにうなずいた。そしてレオンを先頭に空き地を後にした。