何でも屋4: 閉じこめられた!?

4人が到着した先は薄暗い緑の照明の灯った部屋だった。

アスタシアはため息とも悲鳴ともつかない声をあげた。

ダークは何も言わず、ただ目で扉を指した。

ゼロは部屋の隅にクローが落ちているのを見つけた。手にはめてみると意外としっくりきた。アスタシアに向かっておどけてクローを振り回してみた。

そんなやり取りをストライクはうつろな目で見ていた。ふわりと身体のバランスを崩しそうになり、あわてて足を踏ん張った。

ダークは厳しい口調で言うと、出口に向かって歩いていった。

ストライクもふらふらとダークの後についていった。

ダークはため息をついて言った。

ゼロもまたため息をついていた。

ダークは逃げようとするゼロをつかまえると、引きずって先頭に立った。ストライクを無視してずんずん先に進む。

後の2人もあわてて続いた。

ダークが後ろを振り返ると、アスタシアとストライクが走ってきていた。ダークはまたため息をついた。ゼロはくすくすと笑った。

ダークはそう言うと、もう一つの扉へ急いだ。

扉を開けると、そこは小部屋だった。例の奇妙な柱が立っていた。

ストライクはがっくりと膝をついて休んだ。そこにダークが当て身をくわらせた。

ストライクがその場に倒れているのを横目で見ながら、ダークはアスタシアに話しかけた。

ダークはフッと笑って小部屋の出口に向かった。

ストライクのうめき声を聞きながら、ゼロとダークは部屋を後にした。

ゼロはにやにや笑いながら、正面からダークの顔を見た。

くすくす笑うゼロにダークはがつんと蹴りを入れた。

ゼロは脱兎のごとく逃げ出した。

ストライクは目を開けると、ゆっくり上半身を起こした。

壁に手をついて立ち上がろうとするストライクに覆いかぶさるようにアスタシアが詰め寄った。

興奮して金切り声を上げたアスタシアにストライクは静かに言った。

ストライクにぐいぐい押されてアスタシアは後ずさりを始めた。戸口まで戻ったところで、彼女はあきらめて道をあけた。

ストライクは荒い息をしながら答えた。

敵ロボットを一掃して2人はほっと一息ついていた。ふとダークが後を見ると、彼らが来た扉に誰かが立っていた。ストライクとアスタシアだった。

4人は再び合流して、一つの輪となった。

ゼロは自分の頭をぽりぽり掻いた。

ストライクはふらふらと歩き出した。彼が本当に回復したのかどうかはよくわからなかった。