帰還
アスタシア: ふう、疲れた〜
ストライク: さて、と……
街、そしていつもの店に戻ると、ストライクはさっそく台所に入った。
アスタシア: で、タルトの方はどんな具合?
ストライク: すぐに出来るわけなかろう……
ゼロ: あはは
アスタシア: ええ、そうだけど……できそう?
なつめ: 出来次第、すぐに持っていこうね
ストライク: もちろんだ
アスタシア: はぁ、ひかりちゃん、いいなぁ。こんなタルトが食べられるなんて。ストライクさんの手作りタルト
なつめ: うらやましいなんていうもんじゃないよ!!
アスタシア: ごめんなさい。そうね。そうよね……ひかりちゃん、大丈夫かしら
なつめ: 心配だなぁ……
そして、3時間が過ぎた。
アスタシア: はぁ、ひかりちゃんはああなっちゃうし、最近ロクにお仕事はないし。うーむ、何でも屋もここが辛抱のしどころ、かなぁ
と、そこにストライクがデコレーション済みのタルトを持って現われた。
なつめ: できた?
ストライク: ああ……
なつめ: じゃ、早速梱包して病院へ行こうよ!!
ストライク: 小さいが、仕方ないな……
アスタシア: いいわよ、小さくても。とってもおいしいんだから
なつめ: 大丈夫だよ。あたしたちの気持ちがギッシリつまってるんだから。ひかりちゃん、喜ぶよ〜〜!!
ストライク: さあ、持っていってやれ
ストライクはそう言ってタルトを差出した。
アスタシア: ストライクさんは来ないの?
ストライク: ああ……
アスタシア: なんでよ?
なつめ: そうだ、行こうよ
ストライク: 仕事があるんで、な……
なつめ: せめて、ひかりちゃんに会ってから行こうよ!!
アスタシア: またお仕事、か……ストさん、実はウチのお仕事、迷惑?
ストライク: いや……
アスタシア: そう?本当にそう?
ストライク: ああ……
アスタシア: それならいいんだけど……
ストライクはタルトを渡すと、目で合図した。
ストライク: 行かなくていいのか……?
アスタシア: あ、はい、行きましょう
なつめ: うん
ストライクを残して、3人は病院へと向かった。
アスタシア: さーて、ひかりちゃん、起きてるかなー
なつめ: 元気で居るかなぁ?