何でも屋13: ひかりと影

ひかりは森の奥へ通じる転送機の前に立っていた。そこに3人が追いついた。

ひかりはそう言って一足先に転送機に入った。

そして3人も転送機の中に入った。

森の奥ではひかりが戦っていた。が、3人が追いつくと急いで森の奥に消えた。

3人も急いで後を追った。

ひかりと同様に3人も柱を探していた。

ストライクは走りながらもしきりに通信機を気にしている。

しかし、森のモンスターにしばしば阻まれた。今日はいつものように楽にはいかなかった。

ストライクはずっと浮かない顔をしていた.

3人はなおも森を進んでいた。

ゼロはキッとモンスターをにらんだ。

ゼロはギフォイエを放った。火球は見たこともない大きさに膨れ上がり, 周囲の敵を一掃した。ゼロはにこりと笑った。

アスタシアは不安な表情を隠せなかった。何かがいつもと違う。

ひかりは3人より早く、とうとう柱を見つけ出した。

ひかりと柱を探している途中で、ストライクは突然大きな声を上げた。

アスタシアとゼロが言い合っている横で、ストライクは一人苦しんでいた。

ストライクは荒く息をしながらも, 前へ一歩ずつゆっくりと前進していった.

その頃、ひかりは柱の前にひざをついて苦しんでいた。

ひかりは叫び声とも悲鳴ともつかない大声をあげた。ひかりから何か得体の知れないものが分離し、それがモスマントと融合した。ひかりはばったりと倒れた。

ストライクの苦しそうな息が穏やかになり、足取りがだんだんとしっかりしてきた。

大きな声でひかりの名前を呼び回っていたゼロが、突然ある目標に向かって走り出した。

あわててストライクとアスタシアも駆け寄った。そこには謎の柱があって、その前にひかりが倒れていた。

ゼロはひかりを抱き起こした。その時、ドームの方から声がした。

その声の主はモスマントだった。それはドームの奥へと飛び去った。