お開き
アスタシアさんが手をぱんぱんと叩いて場を静めました.
アスタシア: さあて, 皆さん, そろそろおしまいにしましょう. ひかりちゃん, 最後に一言!
ひかり: ラグオルのやまとなでしこをなめるなよー
アスタシア: さあて, ではお店を出ましょう
皆はのろのろと立ち上がりました.
じーさん: ナツメも, とっとと立たんかい
なつめ: おえ〜〜〜!!!
じーさん: だーー! わしの服に吐くなっ!!
なつめ: 元締め, お代は?
アスタシア: え? あ, 大丈夫. 前払いしてあるから
ひかりさんとおじいさん, なつめさんが先頭に立って店を出ていきました.
ひかり: 今日はどうもありがとね
アスタシア: おめでとー
なつめ: というわけで家に帰るね.ひかりちゃんごめんね. 迷惑かけちゃって
じーさん: うむ, いきなり来て騒がせてしもうて
ひかり: これから何でも屋のお仕事も頑張るね
アスタシア: ええ, バリバリ働いてもらいますからね!
ひかり: じゃ, またねみんな. おじいちゃん, 行こう
ひかりさんは店を出ようしかけて, ふと思い出してゼロさんの方に歩み寄りました.
ひかり: じゃ, ゼロさん, 映画は今週のお休みに
ゼロ: はい
じーさん: 男と映画じゃとーーーー!?
ひかり: いいじゃない映画くらい
じーさん: ひかりと付き合いたいなら, わしを越えるテクニックの腕をつけることじゃ.楽しみじゃのお, ゼロ君, かっかっか
ゼロ: ひぇぇ
そして, おじいさんとひかりさん, なつめさんは店を出ていきました.
ゼロ: またね〜
アスタシア: おつかれさまー
パーティーも終わり, 私は皿や料理の後片付けと, なつめさんの置き土産の掃除にとりかかりました. アスタシアさんとゼロさん, ジーニちゃんは出口の前に集まっていました.
アスタシア: さあて, 二次会二次会……あれれ? みんな帰っちゃった. まったくもう
ゼロ: 帰っちゃったね
アスタシア: ゼロさんは来るわよね?
アスタシアさんはゼロさんをにらみます.
ゼロ: え? も, もちろん. 喜んで
アスタシア: よろしい. ジーニちゃんは?
ジーニ: うにゅ……私は……
アスタシア: ジーニちゃーん, 次の店行くわよー. カラオケでもいいわよ〜
二人は手をつなぐと, アスタシアさんがぐいぐいジーニちゃんを引っ張って出ていきました. 後ろからゼロさんがついて出ていきました
ゼロ: ほらほら, 早く〜
さて, 「何でも屋」さんのパーティーの顛末記はこれでおしまいです. 私がここで皆さんに言いたいのはただ一つ. 「パーティーをやる時はお店に迷惑をかけないようにしましょう」ということです. ほんっとうにお願いしますよ.