何でも屋11: ひかりちゃん合格おめでとう

ひかりちゃんの追試は無事合格でした.これで無事に明るいパーティーができますね.あまり羽目を外さないで下さいよ.

飲み過ぎ

Captured Image
パーティーもだんだん盛り上がってきた時のことです. なつめさんがなんだか青い顔をしていました. まさか……
なつめ: う゛っ!! ぎぼちわるい〜〜. うっぷ
ジーニ: 大丈夫?
なつめさんはよろよろとよろめきながら, ゼロさんの方へ近づいていきました.
ゼロ: わわ, なぜ私のところに
なつめ: うっぷ
なつめさんは戸を開けてよろよろと外へ出ていきました. ゼロさんが背中をさすりながら後に続いて出ていきました. あのぉ, それを掃除するのはきっと私なんですけど...
ジーニ: くすくす……
アスタシア: ジーニちゃん, あんなお姉ちゃんの真似しないでね

しばらくすると, なつめさんは妙にさっぱりした顔で帰ってきました.
なつめ: さんきゅ, つんつん. あと10年は戦えるよ
ゼロ: 無理しちゃだめだよ
なつめ: 昔のフランス貴族だって, 飲み会の時には同じ事してたんだから. 食べて胃がいっぱいになったら吐く. それの繰り返し
ゼロ: なつめちゃん, 酔ってる
なつめ: 貴族だってやってたんだい!! パンピーのあたしらがやって何が悪い!!
ゼロ: そんなこと私に言われても
そう言っているそばからなつめさんはまた吐いていました.
ゼロ: あわわ
なつめ: ねえ, つんつん, 介抱して……
ゼロ: はい?
なつめ: ねぇ, してよぉ!!
ゼロ: はいはい
ゼロさんは背中をさすってあげていました.
なつめ: あ, ありがとう. あんた, いい男だね


ゼロ: アスタシアさ〜〜ん
ゼロさんが遠くで呼んでいました.
アスタシア: なに〜?
ゼロ: 私達が買ってきたケーキは〜〜?
アスタシア: あ, そうだ. ケーキ, ケーキ. お店の人〜, ケーキ出してくださる〜?
はいはい. あの幻のケーキですね. 私も噂は聞いていたのですが初めて見ました.
ひかり: なんかケーキの匂いがするんだけど?
アスタシア: お祝いのケーキがあるのです. わざわざ苦労して手に入れたのよ
ひかり: お祝いのケーキ〜

そこに, なつめさんとゼロさんが外から戻ってきました.
なつめ: たら〜〜いま〜〜〜!!
アスタシア: あ, なつめちゃん帰ってきた
なつめ: おねーさん!! お銚子一本
ゼロ: こらこら〜だめだめ〜 おねぇさん, 今のなしねー
なつめさん, まだ飲む気ですかぁ? ゼロさんに言われるまでもなくわかっています.
アスタシア: ゼロさんと一緒に何やってたの?
なつめ: ス・テ・キなこと♪


ひかり: ケーキもいいけど, タルト〜
なつめ: ようかん頂戴よ!! あと緑茶も!!
お出しした食べ物はもうなくなってしまったようです.
ゼロ: ひかりちゃん, さっきからすごく食べてるね. そんなにどこに入るの?
なつめ: 元締め〜, せっかく盛り上がってるんだからさぁ, なんか歌おうぜ!!
アスタシア: 歌ねぇ, もちっとお酒が入らないとなぁ
なつめ: じゃ飲め

その時, ドアが開いてまた誰かがやってきました. 意外なことに, 入ってきたのはおじいさんでした.
なつめ: あ, じーさんだ. ういっす
じーさん: こんばんは〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜とかわしが言ってもかわいくないのぉ
なつめ: かわいくない