何でも屋1: 機械の修理

虫を退治して一行はほっと一息ついた。

アスタシアは状況をよく把握していなかったが、とにかく言われた通りにじっとしていた。

ゼロはちょっと赤くなった。

ゼロは胸を張った。

一行は外壁づたいに歩いて、とうとうドームの正面扉に到着した。

すると、先に扉を調べていたひかりが言った。

アスタシアはにやっと笑った。

アスタシアがふとまわりを見ると、ストライクが奥の機械装置の前で何やらごそごそと操作していた。

アスタシアはため息をついた。

アスタシアとゼロは下を向きながらのろのろと奥の転送機に向かった。

アスタシアは転送機のプレートの上に乗って、天井や床を見回した。ゼロもプレートに乗った。

ストライクとひかりがプレートに乗った瞬間、それは動き出した。

そして、転送された先は、ドーム状の巨大な空間だった。周囲は岩で囲まれていた。そして、真中には……大きなドラゴンがいた。

ドラゴンは4人を見つけると、口から火を吐きかけた。幸い全員避けることができた。

でたらめに駆け出すアスタシアに対して、他の3人はドラゴンに向かっていった。ドラゴンはストライクの猛攻撃に一時は地面にばたりと倒れたが、突然起き上がって空に飛び立った。そして、尖った頭を下にして地中に潜った。

ドラゴンはその後も何回か火を吹いたり潜ったりを繰り返したが、なんとか退治することができた。羽を横にして大きくばたりと倒れると、下敷きにならないように急いで逃げ出さなくてはならなかった。

アスタシアは一人一人の顔をじっくり見た。

4人は横たわっているドラゴンを見つめた。

ひかりは、ドラゴンの頭の横で立ち止まってしゃがんだ。何かを見つけたようだ。

アスタシアもひかりの拾った宝石に見とれていたが、宝石に手をのばした。

アスタシアは宝石を頑丈な小箱に入れてかばんの奥にしまった。そして、急に何かに気がついたようにあたりを見回した。

遠くに転送機が見えた。既にストライクが転送機のかたわらで機械をいじっていた。

4人は走って転送機の回りに集まった。

転送された先は、見慣れたシティの風景だった。

店に戻ったアスタシアはさっそく自分のデスクに向かった。デスクとは言っても、ダイニング兼ミーティングルームの部屋の隅にちょこんと置いてあるだけなのだが。

アスタシアは引き出しから封筒を取り出し、中身のいくらかをひかりに渡した。

ゼロはさっさとシャワー室に入っていった。ストライクはしばらくじっとテーブルの前に座っていたが、急に立ち上がった。

ストライクは冷蔵庫の中を確かめると、さっそく棚から調理器具を取り出した。

そこにひかりが帰ってきた。ひかりはテーブルの上のバスケットに、買ってきたたいやきを並べた。

ひかりはたいやきを一つつまんで口に運んだ。

アスタシアもデスクを離れてテーブルに寄ってきて、たいやきをつまんだ。

ちょうどそこに、ゼロがタオルで頭を拭きながら部屋に入ってきた。

ゼロはぐうと鳴るお腹を押さえた。

やがて、ストライクが皿を持って戻ってきた。皿の上にはホイップクリーム付きのホットケーキが乗っていた。

ひかりは胸を叩いた

和気あいあいと、夕暮れのひとときは過ぎていった。