ちびっこ探険隊

ゲートの先はラグオルの森の中。森とはいっても、木がうっそうと生い茂っているわけではなく、パイオニア1の人の手によって道や空き地が整備されています。

ミルちゃんはあたりをキョロキョロ探し回っていましたが、何か見つけた様子でしゃがみ込みました。

ウォン君はたまらず駆け寄ってきましたが、ミルちゃんとマットちゃんは手を叩いて喜んでいます。

ウォン君はわざと大きな動作で地図を広げると、二人に×印を指し示しました。

ウォン君は、3人を連れて、地図を広げたまま見晴しのよい崖の上まで移動しました。

ミルちゃんは遠くの景色と地図を見比べながら、不満げに言いました。

そう言うと、また女の子たちははやし立てました。

ウォン君はそんな女の子たちをあきれた様子で見ていました。

ウオン君はさかんに首を横に振っています。

ウォン君は姿勢を正すと、帽子をちょっとかぶり直しました。

ウォン君の話も聞かず、女の子は3人でこそこそ話し合っています。そしてウォン君の話が途中なのにも関わらず、ミルちゃんはうれしそうに叫びました。

と、ウォン君はここまで言うと、顔がだんだん下向き、声が小さくなっていきます。

ミルちゃんはにやっと笑うとウォン君を指差しました。

ウォン君を女の子3人は怪しげな目付きで見ます。

ウォン君は今日一番の大声で言うと、はあはあと肩で息をしています。

そう言うと、ウォン君は一人で駆け出してしまいました。

女の子3人も慌てて後を追い掛けました。