一行は結局どうなったか
――で、結局一緒になれたんですか？
ストライク: ああ
ヴァリシス: あ!! やっと来たです!!
ストライク: よぅ
ナリ: どこで遊んでたんだ？
エルフィナ: うふふ、ごきげんいかが？
ナリ: 悪くはないが、少し退屈したぜ。ほら、この先だ。
ヴァリシス: お仕事忘れてどこかで遊んでたんじゃ？
エルフィナ: ちょっとストライクさんとお話ししてたんですよ
ナリ: ホプキンス坊やの大切なスピナーが待ってるぜ
ストライク: いこう……
ストライク: 一言いっておく……俺は弱くても………人でいたい。それだけだ……
エルフィナ: 人は神に勝てません……絶対に……
――ま、また論争が始まったんですか？
ストライク: い、いや……
ヴァリシス: 大丈夫。あたしたちが引きずってでも行きましたよ。もう待ちくたびれてたですから。
――じゃ、いよいよデ=ロル=レとの戦闘ですね。詳しく聞かせて下さい。
ストライク: それが……
エルフィナ: あんなのは敵ではありませんわ
ヴァリシス: あたし、なあんにもしないうちにやっつけちゃったです
ナリ: 俺はまた一度倒れちまったがな
――そ、そうですか。ではお仕事は楽に終わったんですね。
エルフィナ: でも、口からスピナーが出てきたときにはびっくりしましたわ。
ヴァリシス: ナリさんがナイスキャッチしてくれなかったら、あの下水の中に落っこっちゃったですよ。よかったですぅ。
ストライク: ああ、助かった。
――それから？
ナリ: 後はギルドカウンターに戻って終わりだった。ギルドにはあのホプキンス坊やもいたな。
ナリ: まったく、ろくなミッションじゃなかったが…
ヴァリシス: お仕事は別にしても、よかったなぁ
ナリ: ま、悪くなかったぜ、ヴァル
ヴァリシス: ホプキンスさん、また落っことしてくれないかな。ふふふ
ナリ: おいおい……勘弁してくれ。このバカの尻ぬぐいはもうごめんだぜ
ストライク: やれやれだ
エルフィナ: そうですねぇ。今度は依頼者になってみては？無くしたヘッドパーツとか、どこかで落としてみません？
ナリ: ま、そっちのほうがまだましだな
ヴァリシス: そんなもの無くしません!
――これで終わりですか？
ストライク: 報酬をもらって解散した。
ヴァリシス: そうそう、これで全部です。
これで関係者とのインタビューは終わりである。公正を期すため、私は何の事件の事情聴取だったのかは事前に全く知らされなかった。そのため、何かの出来事にフォーカスすることができず、まんべんなくインタビューする羽目になってしまった。つっこんだ話があまり聞けなかったのが残念である。
しかし、こんな他愛のない仕事の何が問題になったのだろうか？それがまだ分からずにいる。
(終わり：文責 iwatam)