インタビュー:地下洞窟で何が起こったか

本インタビューは、パイオニア2民事法廷第11032号に関して、事実関係を明らかにするために行われた。インタビュー自体は、パイオニア2の某喫茶店で和やかに行われた。(編注:この法廷は、後に原告が訴えを取り下げたことにより、実際には開廷されなかった。)

ナリがどんな目に会ったのか

ナリ: 何の気なしに開いているゲートを通ったら、俺が通った後ですぐ閉まっちまったんだ。後の3人は、解除スイッチがないかどうか探しに行った。俺は目の前にゲートがあったんでそれを使ったんだ。
――そしてどうなりました?
ナリ: その先は、大きな柱が上からひっきりなしに降りてくるとんでもない所だった。奥に扉があって、その先に仲間の3人が見えたんだが、柵があって出られねえ。俺は逃げ惑うしかなかった。

ナリ: は、はやく助けてくれ!
ヴァリシス: ナリさん!
エルフィナ: 素敵なダンスですわぁ
(何回柱に当たったか知らねえが、そのうちにボディのMSPTバスがフェイルモードに移行しちまった。)
ナリ: ちっ…、なんだってんだまったく…。今日は厄日だぜ…
ナリ: ちっ、あいつら、助けに来るだろうな?来なかったら…あー、くそったれ、情けねえ。こんなヤワなボディ、帰ったら即交換だ!

――大丈夫でしたか?
ヴァリシス: あたしが助けたんですよ!
――どんな風に、ですか?
ヴァリシス: あたし、すっごく心配で……。もう、目の前の敵を急いで倒すことしか考えてなかったです。そして、何かスイッチみたいなものが見つけてとりあえず押してみたんですけどぉ、そこで急にナリさんの顔が浮かんだんです。

ヴァリシス: ナリさん、大丈夫かなあ?ちょっとナリさんの様子見てきます。
エルフィナ: 遺骨あったら回収してね★
(そして、駆け足で戻ってったんです。そしたら、柵が解除されてて、その向こうでナリさんが定期的に柱に押し潰されてました。ナリさん、まったく動かなかったです。)
ヴァリシス: ナリさん!
(で、あたしはムーンアトマイザーを使いました。なんだかよく分からないですけど、ナリさん直ったみたいでした。)
ナリ: ヴァ、ヴァル…。助かった…。
ヴァリシス: 大丈夫? はぁ、よかった。
ナリ: まったく、なんて所だ。
ヴァリシス: どうなったのかさっぱりわからなかったです
(その後すぐ、エルフィナさんとストライクさんも来ました。)
ナリ: よお、遅かったじゃないか
ストライク: よう……
エルフィナ: ナリさんちょっと身長縮みましたぁ?
ナリ: な! 大きなお世話だ!
エルフィナ: くすくす
ストライク: やれやれだ……

――そんな事があったんですか。
ナリ: ああ、恥ずかしいことだが、本当だ。(頭をかく)

ヴァリシス: エルフィナさんの冗談のおかげで場がなごみましたです。それで、元気にまた出発したんですよ。
ストライク: あれ、冗談だったんだろうか?(ぼそ)

――その先は…、またトラップですか?トラップだらけだった、って聞いたんですが
ナリ: ゲートが3つあったんだ。

ナリ: ち、なめてやがる。どれに行く?
エルフィナ: ワナかもしれませんよー
ナリ: 俺はこれにする。お前達はどうするんだ?
ストライク: 俺はこっちへいこう……
エルフィナ: じゃあ、わたくしはこちらに……
ヴァリシス: ついてくです! またさっきみたいになったら…
(結局また分かれることになっちまった。で、ヴァリシスは俺についてきたんだ。)

(出た先は普通の部屋だった。進むと雑魚モンスターが出てきやがった。まあ普通の洞窟の光景なんだが、なにしろ二人だったからな。)
ヴァリシス: 恐い……。あんなにたくさんの敵を2人で…?
ナリ: なかなか派手な絵が撮れる。悪くない。

――ストライクさんに至っては一人だったんでしょう?大丈夫でしたか?
ストライク: あんな雑魚、どうってことない

ヴァリシス: それで、しばらく行くと、溶岩が流れてる部屋があったんです。スイッチがこっち側と向こう側にあって、どうしよっかなぁーと思ってると、向こうにエルフィナさんとストライクさんの姿が見えたです。

ストライク: よぅ……
(そして、向こう側のスイッチをお二人が操作してくれました。)
ヴァリシス: あ! 開いたです!
ナリ: さて…どうするか。先に行くか?
ヴァリシス: 皆さんを待つ方がいいのでは?
(しばらくすると、あたし達が来た方からお二人が追いついてきたです。)
ナリ: お、来たな。日が暮れるぜ
ヴァリシス: これでまた4人で行けますね
エルフィナ: 気長に…ふふ、気長に行きましょう
ナリ: それほどに暇な身じゃないんだがね。せいぜい楽させてもらうとするか
エルフィナ: 楽にしてあげましょうかぁ?得意ですよ、わたくしぃ

ナリ: 冗談だか本気だかわかんねえとこが困ったとこなんだよなぁ。あいつの。
ストライク: おそらく……本気だ

エルフィナ: こんにちはー。間に合いましたかぁー?
――おや?噂をすれば何とやらですね。エルフィナさん、話し合いは済んだんですか?
エルフィナ: わたくしは話し合いに呼ばれただけで、話し合いをするとは一言も言ってませんわ。
ストライク: まさか……
エルフィナ: ふふふ。ビルなんて脆いものですわねぇ。
(一同、しばし絶句)

――さて、話を戻しますが、それからどうなったんですか?
ストライク: そんなに簡単に戻していいのか?