どのように始まったのか
ホプキンス: たたた頼むよう。ナントカしてくれよう。
ストライク: またか、くそガキ
ホプキンス: もーぉ少しで、デ=ロル=レ倒せるところだったんだ。ああ、それなのにそれなのに。
ホプキンス: ボクの大事なアイススピナー。パパからもらったアイススピナー。とっても大事にしてたのに、デ=ロル=レに奪われて飲み込まれちゃったんだよ。
ホプキンス: 武器がなけりゃ歯がたたない。お願いだ! 早くボクの武器を取り戻しておくれよ。
ナリ: しかたがない。金がなくてはメシが食えない。他人のしりぬぐいなんて、これが最後だからな。
――こんな依頼だったんですか。
エルフィナ: そうですわ。
――何かおかしな点は見当たりませんでしたか?
エルフィナ: そうですねぇ。アイススピナーなんて貧弱な武器で本当にデ=ロル=レの所まで行けたというならある意味すごいことだと思いました。賞賛に値しますわ。
ストライク: ふん……せいぜい逃げ回ったのだろう
エルフィナ: うふ。それも戦略の一つですわ。
――仕事の依頼者ではなく、当事者間では何かありませんでしたか?
エルフィナ: ヴァリシスがはしゃいでたみたいです。例えば、ナリさんが現場写真を撮っていた時でしたが...
ナリ: …ついでだ。写真も撮っとくか。よし、いい絵だ…
(この時、カメラの前にヴァリシスがひょこひょこ出てきたんです)
ヴァリシス: 写真? あたしもとってですぅー
ナリ: うわっ! キャシールの写真じゃ売れねえな
ヴァリシス: あたしじゃダメ?そんなぁ
ナリ: ダメとは言わんが、まあ客はすくねえな
ヴァリシス: 美容改造、してもらおっかなぁ…
ナリ: そういう問題じゃない
エルフィナ: 私が「お肌平らにしてあげます」っていうのに、遠慮するんですよ、彼女。
――遠慮、ですか
エルフィナ: 「遠慮」というより「警戒心」でしょうか。(笑)
――それで、その後どうなりましたか?
エルフィナ: ナリさんがトラップに引っかってしまって、それどころではなくなってしまったんです……。あ、すいません。4時からちょっと「大量破壊兵器に反対する会」の方との話し合いに呼ばれていますので、ちょっと失礼しますわ。
ストライク: 話し合いにバズーカなんか持っていくのか(汗)
(一同、しばし絶句)――えぇと、それでは、その後のことについてはナリさんからお伺いできますか?
ナリ: ああ。あまり思い出したくない話だがな。