洞窟に眠る秘湯
さあて、今日の仕事の仲間はどんな奴かな。
コアン: よう、俺はコアンってんだ。よろしくな。
おっと。今日のチームは美人揃いじゃねえか。うれしいねえ。あ、いや、俺はそういうのは卒業したんだよ。でも、やっぱりうれしいじゃないか。野郎ばっかりよりはずっとな。
レイナ: 皆揃ったようだね。洞窟に温泉があるって噂を聞いたんだ。掘りに行くよ。
ヴァル: はい!
キョウカ: 温泉、いいですね。
はぁ、温泉かよ。しょうがねえなあ。ま、仕事だから仕方ねえが。俺は報酬さえもらえれば文句は言わないぜ。でも、ヴァル、お前さんキャストだろ?温泉なんて大丈夫なのか?錆びねえか?
ヴァル: 錆びる!? うわぁ、大変ですぅ
キョウカ: 大丈夫ですよ。最近のキャストは防水処理されてますよ
そういうもんかね。それなら問題ないんだけどよ。さ、行こうか
洞窟はところどころマグマの流れる、くそ暑い場所だった。確かに温泉はありそうだが、あんまり長居したい場所じゃねえ。依頼なんて終わらせてさっさと帰りてえが、見つからないと帰してもらえないしなぁ。
キョウカ: マグマが流れていますね
ヴァル: すごいですねぇ
レイナ: でもこれじゃ入れないね。どこかに水がないと。
ヴァル: 水ですかぁ...
キョロキョロ見回したってどこにも水がないのは明らかだ。そんなことより早く行こうぜ。なんて思っていると...
レイナ: あったよ
なに!? もうあったのか!? やけに早えじゃねえか。さあて、これで帰れるぜ。今日の依頼はちょろいちょろい、と… おい! なんだよ! こんなとこでいきなり服を脱ぎ始めるな!
レイナ: 見つけたからには試してみないとね
キョウカ: それが目的ですものね
それにしても俺がいる前でいきなり脱ぎ出さなくても…
レイナ: コアン、いつまでそこにいる気?
コアン: 言われなくても出ていくよ。まったく…(ブツブツ)
俺は、小部屋になっているそこを出て、大きな空洞になっている部屋に戻った。さて、この辺で一休みして銃の手入れでもするかな。と、銃を置いてどっかと座り込んだ。そしてふと前を見ると、そこには‥
キョウカ: 気持いいー
レイナ: ふぅ〜、極楽極楽
キョウカ: レイナさん、お肌きれいですね
レイナ: あら、キョウカこそ
おいおい、遠くとはいえ、丸見えじゃねえか! 女の子がこんなに無防備でいいのかね? 見ているこっちの方がいたたまれなくなっちまうぜ。しょうがねえ、あっちの扉の向こうまで行くか。
ヴァル: コアンさん、どこ行くですか?
コアン: いやなに、事情ってもんがあるんだ
ふう、これで落ちつける。まったく、なんで俺がこんなに気を使わなきゃならんのだ。
ヴァル: レイナさんが「温泉に入ると肌のツヤが違うね」ですって
ヴァル: キョウカさんが「10代のピチピチした肌に戻ってうれしい」ですって
ヴァル! いちいち報告しなくていい! 想像しちまうじゃねえか!