キャラを作ろう

さて、準備ができたらPSOを立ち上げてキャラを作ろう。PSOのキャラ作りは普通のCRPGとたいして変らない。しかし、ロールプレイをするには「キャラ作り」の重要度はCRPGと違って非常に重要なのだ。

まず「キャラとは何か」について

CRPGではよく「キャラクターはプレイヤーの分身」といわれる。ドラクエの主人公の名前を自分の名前にした人が一番多いのではなかろうか。しかし、RPGでは逆だ。「キャラクター=プレイヤー」ではなく、キャラクターはプレイヤーとは別の人格を持つ一人の人間である。あなたの作ったキャラクターは、パイオニア2に住む人間/ニューマン/アンドロイドであって、決してあなた自身ではない。このことを忘れないでほしい。

そして、あなたはこのキャラになりかわって行動するのだ。すべての行動を「もしあなたがこのキャラだったらどう行動するだろうか？」と考えながら行動しよう。「もしあなたが元気いっぱいのおてんば女の子だったら？」「もしあなたが無愛想で殺気あふれる剣士だったら？」「もしあなたがドジの三枚目キャラだったら？」などなど。

自分と全然違う人格をプレイし、その生き方を擬似体験するのがロールプレイの面白味の一つである。

キャラのイメージを作ろう

キャラを作るときに最初にしなければならないのは、「どんなキャラを作るか決める」ということである。それは、9つのキャラクタータイプのどれにするかということではない。「イメージ」を決めるということだ。

おそらく、多くの人は既にある程度イメージが固まっているのではないか? 「不精髭を生やした渋いオヤジ」「おしとやかな女性」「無口な忍者」など、自分がやりたいキャラの漠然としたイメージがあるに違いない。それを大事にするというのが必要なのである。最初のうちは、典型的で単純なイメージのキャラを選ぼう。「無口な忍者」と「陽気なアメリカン忍者」では、後者の方が難しい。

なお、マンガなどの登場人物を参考にするのは大いに結構だが、注意が必要だ。例えばルパン三世の石川五右衛門のようなキャラを作りたいと思う。それはいい。普段は無口で、純情で、女に弱く、日本文化をこよなく愛する、そんなキャラにするのはいい。しかし、あなたが作るキャラはあくまで「石川五右衛門のような別人」でなくてはいけない。名前も別のものでなくてはならないし、刀の名前は斬鉄剣ではないし、「またつまらぬものを斬ってしまった」とは言わない。あくまでイメージだけを借用しよう。あなたが作るキャラが「他の誰でもないオリジナルだ」という区別さえつけることができれば、マンガなどの登場人物は大いに参考にするのがよい。実際、マンガや小説は「かっこいいキャラ」の見本市のようなものだ。

もう一つ、「いやなやつ」キャラはやめよう。「女性と見ると手当たり次第ちょっかいを出す乱暴者」のようなキャラである。他人に不快な思いをさせるだけでなく、自分でも面白くない。プロのマンガ家は、嫌われ者のキャラでも感情移入させ、親近感をおこさせるようなストーリー構成力、描写力を持っている。しかし、おそらくあなたにはまだ無理だ。せっかく作ったキャラを嫌われ者にはしたくないだろ?

キャラの格好を作ろう

次に、キャラの格好を決めよう。幸いなことに、PSOでは顔や格好などを細かく決められる。ある程度イメージにぴったりのキャラを作れるはずだ。

ちなみに、PSOではキャラの優劣はあまりない。CRPGもほとんどやったことがないという人はHUmarなど初級向きのキャラを勧めるが、それ以外ならどれでも難しさに変わりはない。それに、別にキャラの強さで面白さが変わるわけでもない。

逆に、キャラの格好を色々変えてみてイメージを決めるのもいい。「おっ、アイパッチを付けたねーちゃんがいる。じゃあ女海賊風のイメージで..」といった感じでだ。

キャラの名前を決めよう

次に、キャラの名前を付けよう。イメージ通りのかっこいい名前にすると愛着がわく。なお、決して付けてはいけない名前は次の2つ。

自分の名前、自分のハンドルネームなど、プレイヤーに関する名前: 前に述べたように、キャラとプレイヤーは別だ。ただ、逆に、PSOのキャラ名をハンドルネームとして使用するのは許可。
マンガやアニメ、ゲームのキャラの名前: あなたの作ったキャラは、既に誰かが作ったものではなく、あなたが独自に創造したオリジナルキャラなのである。もちろん、ありふれた名前で、そのキャラと何の関係もない場合はOK。(でないと大抵の名前はつけられなくなる)

なるべく他の人が付けなさそうな名前にしよう。同じ名前のキャラが複数いると他の人が困ってしまい、つい人違いで声をかけてしまうし、そこらへんにごろごろいそうな名前だと他人の記憶にも残りにくい。マンガやアニメのキャラ名はかぶりやすい名前でもあるのでやめよう。

思いつかなければ、辞典や年鑑などで、あまり日本人が聞いたこともなさそうな名前を適当に探すのもてっとり早い。ちなみに私はたいてい語感だけで適当につけている。ただ、名前なんて結局プレイにはあまり関係しないから、考えすぎないようにしよう。(でも名前考えるのってすごく楽しいんだ、これが)

もう一つ、ささいな注意点だが、英語の名前をつけるときは辞書を引くようにしよう。綴りが違ってるとかっこ悪い。太郎の代わりに犬郎という名前をつけるようなものだ。例えば、リリスはLilithだし、アリスはAliceだ。オリジナルキャラだと言っても一般的な綴りは守るべきだ。