今回は、海の向こうでは「Mary Sueテスト」として有名なテストを紹介しよう。二次創作でオリジナルキャラを作ったら、まずこのテストをしてみよう。
テストをするならここをクリック→Mary Sueテスト
なんか既に日本にもあちこちにあるような気がするけど、まあいいや。ちなみに海外のサイトはコレ。"Mary Sue"で検索すればザクザク出てくるはず。
さて、Mary Sueがなぜ良くないのか。それは、こんなメッセージを込めているからである。
今の自分は酷い扱いを受けているけど、本当は秘めた能力を持っている。自分がこんな扱いを受けているのは、単に自分の能力を発揮する機会を与えられなかっただけだ。今みたいに周囲に悪い人しかいないのではなく、良き理解者がいればもっと活躍できるのに。
結局、「主人公みたいな人になりたい」ではなく、「主人公みたいな境遇になりたい」なのである。主人公はどうでもよく、主人公の境遇や扱われ方に重きを置いている。だから、主人公を人間として描けていない。
人間を外見だけでとらえていて、内面をとらえることができない。美形であればモテると思っている。作者はそうかもしれないけれど、普通の人はそんなに単純ではないのだ。
小説は人間の内面を描くものである。それができていないから問題なのだ。そして、作者に人間の内面を見る目がないのが問題なのだ。
ただ、最近では、人間の内面までもがパターン化してしまっている。「快活」「おっとり」といった一語で表現できてしまうような人間もまた、作者に人間の内面を見る目がない証拠である。