ゲームマスタリングの方法

TRPGのゲームマスタリングをする上でよく問題になる項目を検討します。

はじめに

テーブルトークRPG(以下TRPGと略)をやっていて一番問題になるのがゲームマスターです。ゲームマスターがいないとゲームが成立しないにも関らず、なかなかやる人がいないものです。そしてゲームの内容はゲームマスターのさじ加減一つで何とでもなってしまうのです。ここではTRPGを面白いゲームにするための私なりの方法論を書きたいと思います。

なお、TRPGにおいて私は「考える」という要素を重要視しています。プレイヤーにあれこれ考えてもらってこそ面白さが出ると思っています。だから、中には自分のやりたいスタイルではなくて不満に思うプレイヤーも出ることでしょう。そういう意味でここで書いた方法論は人を選びます。それに注意して下さい。ここで書いた事は絶対ではなく、「こういう方針でやれば私は面白くなると思う」と言っているにすぎないのですから。

本書の対象

本書はTRPGのプレイヤーを何回かやってみてこれからゲームマスターもやってみようと思っている人、あるいはゲームマスターを何回かやってみたけどどうもうまくできないと思っている人のために書かれています。だから「TRPGって何だ?」という説明はしません。数ある他の参考書をお読み下さい。

TRPGを知らない人はいきなりゲームマスターをやる前に何度か他のゲームマスターの元でプレイヤーをやる事を強くお勧めします。どうやったらTRPGを体験できるかという事と、果たして体験できたとしてそれは本当にTRPGなのか?というのはまた難しい問題なのですがここでは触れないことにします。その手の議論は「ロールプレイ」と「なりきり」ロールプレイとは何かに書きました。