利用規約の話

ちゃんと利用規約を読もうぜ

この前、ひどい事があったんです。どこかのWebサービスに新規会員登録しようとしたら、長々とした利用規約が出てきて、「同意する」ボタンが出てきたんです。仕方ないから頑張って読んで「同意する」ボタンを押したら、「タイムアウトエラー」と出てきたんですよ。画面が出てから「同意する」ボタンを押すまでに時間がかかったのが原因です。

あれだけ長い規約を全部読むんだから、当然時間はかかるでしょう。長文を人に読ませておいて、その時間を考慮に入れないとはどういうことだ。「読んでください」と書いておきながら、実際に読まれることを考えていない、そんなインチキなサービスのことはその時点で記憶から消しました。(なのでどのサービスだったかも覚えていません)


本当は、ソフトウェア業界を見習って、標準規約を作ればいいんですよ。どの規約もだいたいは同じようなことしか書いていないんだから、「〇〇標準規約に従う」とだけ書いておいて、あるいはそこからの差分だけ示すようにしてほしいですね。そうすれば毎回全部読まなくても問題なくなるし、作る方だって規約をいちいち全部考えなくても1行で済みます。ああいうシステムを作っている人で、知らない人はいないはずです。

もしかして、こっそりと不当な規約を潜り込ませたいからですかね。「情報を横流しするよ」みたいな条文も、多くの規約には書いてあるけど、サービスを使う対価としてそれはそれで仕方ないと思うんですけどね。まあ、本当のところは、そういうことは統一した動きでないと意味がないので、誰かが音頭をとらないとできないのだと思います。


しかし、一番の問題は、多くの人が利用規約を読まずに同意してしまうところにあります。サービスの提供側にしてみれば、規約も読まずに同意してくれるんなら、それほどありがたいことはないし、利用規約を読みやすくするメリットもないということになります。詐欺にあった人に対して「契約書を読まないでハンコ押したんなら自業自得」みたいな感じのことを言う人がいますが、それと同レベルのことをみんなしてるんじゃないでしょうかね。

みんなちゃんと利用規約を読むようになれば、そして「読むのが面倒だから読まずに同意してしまえ」ではなく「読むのが面倒だからこのサービスに登録するのはやめよう」になれば、サービスを提供する側もちゃんと考えるようになると思うんですよ。「規約を短くしたらコンバージョン率〇〇%アップ!」となれば、たぶん必死でやってきますよ。