文書をフリーにしよう

「フリーウェア」という言葉はソフトだけのものではありません。

アクセスカウンタについて

こういうと、よく「アクセスカウンタが増えないから嫌だ」という人がいます。そういう人にはこう問いたいと思います。「アクセスカウンタなんて増えてうれしいの?」[1]

もちろん、ホームページのトップにアクセスカウンタがあって、その数字がどんどん増えていくのはうれしい事です。しかし、それは「皆が見てくれる証だから」うれしいのであって、数字が増えるからうれしいのではないはずです。

だから、アクセスカウンタにこだわって、自分の文書を見てもらう機会を減らしてしまうのは本末転倒ではありませんか?別に自分のサイトから見てもらったとしても、他の人のサイトに置いてあるのを見てもらったとしても、目的は「自分の文書を見てもらう」ことなのだから、同じことでしょう?

あなたがしたいのは「あなたの文書が必要とされる人に届く」ことであって、必要としていない人のところにいくら届いても無意味なのではありませんか?アクセスカウンタは一種の指標ではありますが、それにこだわるのは意味のない事です。

安心して下さい。アクセス数は小手先の技では簡単に増えたり減ったりしません。内容が勝負です。内容さえ良ければたとえ直リンク禁止でなくてもアクセスカウンタは増えていきます。それに、アクセスカウンタを増やすには簡単でいい方法があります。あなたが自分でリロードを繰り返すことです。つまり、アクセスカウンタなんてその程度の意味しかないものなのです。

画像直リンクの問題

フレームや画像の直リンクは、ここで言うリンクとは別の問題です。上の話でいう「リンク」の場合、普通は文章中に「○○さんとこの××という文書」と表記されてリンクが張られます。だからこれは著作権者を明示した上でのリンクにあたります。しかしフレームや画像の場合、見た目にはそれが誰のものなのか見当がつきません。これが問題なのです。問題は、「他の人のページを黙ってリンクすること」ではなく、「他の人の作ったものを自分の作ったものと見分けがつかないようにすること」あるいは「他の人の作ったものを自分の作ったもののように見せること」です。これは上で書いたように著作人格権の侵害です。

こう書くと、肯定派はこう反論するでしょう。「これが自分の作ったものでないことはHTMLソースを見ればすぐわかるじゃないか」と。別に騙そうとしているのではなくHTMLソースにきちんと書いてあるのだから、それを読まないで勘違いするのは勘違いする方が悪い、ということです。これもまた一理あります。

同じことは文章中のリンクでも言えます。極端な話、「私のレシピ集サイト」と書いて他人のサイトへのリンクを張れば、来た人はその人のものだと思ってしまうでしょう。ただし、フレームや画像と違うのは「リンクをたどる」という1アクションを必要とすることです。これによって読者は「もしかしたらこのリンクの先は別のサイトかもしれない」と思うことができます。だから、読者の方からアクションを起こさないと見られない文書のリンクより、一方的に送られてくるフレームや画像の直リンクの方が罪は重いのです。

他のサイトのコンテンツへ直リンクをするときは、リンク先が他のサイトだということが読者に明確にわかるようにしましょう。いちいちすべてのリンクにそう書けと言っているわけではありません。文脈も含めて考えて、リンク先が自分のものであると勘違いされそうな場合にだけ注釈をつければいいでしょう。

もう一つ、自分のページには自分の著作権表示をするというのも重要なことです。ページの一番上または下に必ず自分の名前を入れるようにしましょう。


  1. 「サーバ管理に必要だから」なんていう屁理屈は却下です。あなたがサーバ管理者なら、アクセスカウンタなんてものではなくサーバのログを使うはずです。サーバのログも見られないような人はアクセス数なんて管理には関係ないはずです。 ↩︎