文書をフリーにしよう

「フリーウェア」という言葉はソフトだけのものではありません。

著作権者の表示

ではフリーなら何をされても文句は言えないかというと、そうではありません。フリーといえども利用者は一つだけ気をつけなければならないことがあります。それは「著作権者の表示」です。

「著作権者の表示」とはつまり、この文書は誰が書いたのかということを明確にすることです。そして、その文書がWeb上にあったのならオリジナル文書へのリンクを張ります。つまり、例えばこの文書であれば「この文書はiwatamさんが書いたものです」と明記して、ここへのリンクを明確に記すということです。そして「これはオリジナル版ではないので、最新版は上のURLを見て下さい」とも書くのが礼儀です。

どうですか?自分の文書が勝手に他人のホームページに使われるのなら腹が立ちますが、そこに自分の名前とリンクがあったらどうでしょう?別に自分のところでタダで公開しているのだから、別に他人のところでも公開されているのはかまわないでしょう?見方を変えれば、あなたのホームページを宣伝してくれているのです。怒ることではなく逆に感謝することではありませんか?

改変や編集も同じことです。例えば「このレシピ集は○○さんのページにあったものを利用させていただきました」とあって、あなたのページへのURLがあったらどうでしょう?例えばあなたのページに「おいしい肉料理」のレシピが2つ3つあったとしても、そんな所には誰もアクセスしません。それより、レシピ集のページの頭にあなたの名前とURLがあった方がよっぽどいいのではありませんか?そして、あなたの作ったレシピはより多くの人に見てもらえることになります。

「勝手に」というとどうしても無法者が自分の作った物を勝手に利用して……というイメージがつきまとい、なかなか納得できません。しかし、自分の名前や元文書へのリンクがあったらどうでしょう?どうせ自分のところでは無料で公開しているのだから、同じではありませんか?

最後に、法律的に言うと、これは著作人格権にあたります。つまり、他人の著作を自分のものだと偽って公開するのは権利侵害だ、ということです。これは当たり前のことで法律でも保証されていますし、(日本の法律では)放棄することも譲渡することもできません。例えあなたのページに何も書いていなくて、ただ「著作権を放棄します」と書いてあっても、著作人格権は残っています。だから、著作者の表示がない場合には文句を言うことができます。[1]


  1. 「日本の法律では」と書いたように、他の国では著作人格権の放棄が認められている国もあります。