プログラムは文芸だ

プログラムは小説のようなものです。斬新なアイデアと練りに練られた構成が 必要なのです。わけのわからない呪文の羅列ではありません。

まとめ:プログラムとは何か

寓話ではよく神様や悪魔が命令を曲解するお話があります。例えば「触れるも のすべてが金になる」ミダス王の話などです。こうした問題が発生しないよう に、やってほしい事を正確かつ厳密に書き表したものがプログラムなのです。

こういう意味では、プログラムをC言語で書くのと日本語で書くのに本質的な 差はありません。日本語ではあいまいさが残りやすく厳密性を求めるには不適 切だという理由でC言語が使われるのです。

C言語がいいとかJavaがいいとかいったプログラム言語論争もたまに見かけま すが、これもプログラムの本質を外しています。設計が良ければどのプログ ラム言語で書こうがたいして差はありません。覚えなければならないのは、 JavaやCといった個々のプログラミング言語ではなく、「プログラムとは何か」 というもっと本質的な問題です。それさえわかっていれば文法など瑣末な問 題です。

プログラムを作る上で重要なのは、どういう言い回しにすればいいのかではな く、何を言えばいいのかです。「触れるものすべてが金になってしまって本当 に困らないだろうか?」と考えるのが重要なのであって、そのお願いを何語で 言うかは重要ではないのです。