The Settlers 7: Paths to a kingdom

評価
3
ジャンル
箱庭系
機種
PC
開発元
UBISOFT
販売元
UBISOFT

街造り系のRTSです。建物を建てると住民が寄ってきて、木を切ったり、麦を育てたり、馬を飼ったりします。そういうのの積み重ねで資源を集めて、軍隊を造ったり宗教に走ったり商売をしたりします。

ゲーム自体はかなりゆっくり目につくってあるので、忙しい操作はあまり必要ありません。戦闘はあるにはありますが、「どこを攻めろ」と命令するとあとは全自動で実行され、普通のRTSのように個々のユニットを細かく操作することはできません。戦闘の結果は戦闘の前にほぼ決まっているからこそ戦略ゲームなのです。細かい操作で劣勢をひっくり返すことに面白さを感じる人は、別のゲームをやるべきです。

忙しい操作は必要ないというのは、「忙しくない」と同義ではありません。リアルタイムで進むゲームの中で、領内をくまなく見て回って、次にどこに何を建てようかとか、どこにどんな問題が生じているかとか、あるいは敵が何をしようとしているかといったことを考えなくてはなりません。たぶん、やり始めのうちは「資源がたまるまで時間がかかる、かったるいゲームだな」と思うでしょう。しかしそれは、いろんなことに気がついていないからなのです。ゲームにある程度慣れたら、これ以上のスピードではやってられないと思うようになるでしょう。操作が忙しいのではなく、考えるのが忙しいのです。

勝敗が、「敵を全滅させる」というものではなく、勝利点を稼ぐことによって決まります。勝利点の稼ぎ方はいくつもあり、単純にたくさん軍隊を作ってぶつければ勝ちというものではなくなっています。これも大いに評価できるところ。

ゲームシステム上序盤速攻がないところや、勝利点が減点法ではなく加点法になりやすいところなど、対戦ものでも殺伐としたプレイにはなりにくくなっているので、一方的にレイプされて嫌気がさすということは少ないのではないかと思います。ただし、他人とのインタラクションが少ないため、対戦でも多人数ソロプレイ的な雰囲気はあります。

発売当初、オンライン認証必須なくせに認証サーバがダウンしまくったせいで、怒りの声があちこちから挙がりました。これに関してはまったく擁護はできませんが、これからやる分には大丈夫そうではあります。