R.U.S.E.

評価
5
ジャンル
RTS
機種
XBOX360
開発元
UBISOFT
販売元
UBISOFT

第二次大戦もののRTSです。とりあえずキャンペーンをいくつかやってみての感想です。

ruse(計略)の名前の通り、プレイヤーの戦略に重みを置いたデザインになっています。そのため、ゲーム内容はかなりばっさり単純化され、シミュレーションゲームではなくボードゲームな感じになっています。ここが、シミュレーションファンはがっかりするところかもしれません(特に第二次大戦の兵器に思い入れのある人は)。しかし、ボードゲームファンは大喜びな内容です。

たとえば、ユニットの相性がかなり強烈に設定されていて、ティーガー戦車でも市街地で歩兵に出くわすと一瞬で鉄くずになってしまいます。そのせいで、強いユニットをたくさん出すことより、相手のユニットに対して相性の良いユニットをピンポイントで置くことの方が重要になります。いろいろと史実と違う部分を「ゲームならではの単純化」として歓迎することができるかどうかが、このゲームを楽しめる分かれ目になるでしょう。

キャンペーンのシナリオは、第二次大戦というベースに沿って展開されます。実在の地名や人名、作戦名などが出てきて知ってる人にはうれしいですが、戦略や計略をことさら強調するため、かえって少し幼稚な印象も受けます(遊戯王みたいな、と言えばなんとなくわかるでしょうか)。まあしかし、シナリオなんてどうでもいいことではあります。

キャンペーンやチャレンジの内容はかなりチャレンジングなものになっていて、量も多いので、それだけでもなかなか楽しめますが、やはり最後はマルチプレイということになるでしょう。人が少な目なのがちょっと残念ですが、致命的なバグみたいなのもなく、なかなか良好に仕上がっているのではないかと思います。