Civilization V

評価
3
ジャンル
箱庭系
機種
PC
開発元
2K Games
販売元
2K Games

ターン制ストラテジーゲームの象徴ともいえるこのシリーズの最新作が、いよいよやってきました。

Civilization V(Civ5)は、Civilization 4よりCivilization Revolution(CivRev)の影響をかなり受けているように見えます。ビジュアルだけではなく、プレイ感覚もCiv4よりCivRevです。しかし、(たぶん意図的に)ジレンマ要素を排したCivRevとは違って、すべての行動に良い点と悪い点があるという、なかなか悩ましいバランスに仕上がっています。

社会制度が技術みたいに取得方式になったのは、賛否が分かれるところだと思います。その時々に応じて政体を変えるCiv4のプレイは確かに面白かった。しかし、文化勝利を目指す以外ではあまり重要でなかった文化というパラメータにとても大きな価値を与えたという点で、私は評価します。

お金も同様で、Civ4では維持費さえ払えればあとは研究に全振り、みたいな感じでしたが、今回は研究とお金は別に出るので、お金を集める必要が出てきます。ユニット、道路、建物などにはすべてお金が必要になり、しかもそれが結構高いので、やたらめったらユニットや道路をつくりまくるプレイだと早々に破たんします。こんな感じで、どのパラメータも重要な意味を持ち、しかしやりすぎると困ったことになるという、絶妙なバランスを保っています。

戦闘について言うと、製造や維持の費用が重く、しかも防御がかなり有利なため、少数精鋭どうしの戦いになるでしょう。個人的には、WW2のストラテジーゲームでよくあるような、国境線にユニットがずらりと並ぶ戦いをしてみたかったのですが。

一つ気になるのが、なぜかワクワク感が少ない点。おそらく、平均的に伸ばさないとすぐ行き止まりになってしまう技術ツリーの構造がその一つの要因になっているでしょう。資源が偏在するせいで、探検をしても同じような資源しか見つからないのも原因かもしれません。

全般的に言って、Civ4より内政重視(言い換えると、兵隊をあまり出さないようなプレイ)に仕上がっていると思います。ドンパチが面倒くさいと思う人におすすめ。