時は12世紀。中東の地でアサシンとなってターゲットを暗殺するゲーム。屋根をつたい、壁をよじ登って、気づかぬところからターゲットに近づくことができます。
超美麗なグラフィックは他のゲームの追随を許さず。塔の上に登ったときの光景は一見の価値あり。風景だけでなく、人物もなかなかリアルに表示されます。モーションも自然です。
ただ、残念ながら、ゲーム内容はかなりイマイチな出来です。単にイマイチな出来なだけでなく、出たときは美麗グラフィックと相まって超大作扱いだったので、期待が大きすぎた反面、失望も大きかったといった感じです。
単調で、街を移動する時間が長いわりには、途中で衛兵に見つかって追いかけられる回数も多く、かといって見つからないようにゆっくり移動するとかったるい。ゲームとして楽しめるのは最初の2,3時間で、後は仕方なく作業をこなすといった感じになるでしょう。旗集めは、好きな人は好きかもしれません。しかし、数が多く、しかもヒントが出ないので、攻略本を見てやっても、どれを取ってどれを取ってないのかわからなくなってしまいます。
ただ、つくりは悪いけど、どうしても憎めない出来です。グラフィックがリアルに出来ているわりには（あるいはリアルだからこそ）ゲーム的挙動が目立ちます。アサシン並みに屋根を飛び越えてどこまでも追いかけてくる衛兵や、街の人が主人公をバカにする台詞など、あちこちからバカゲー臭がします。