高い城の男

評価
4
ジャンル
SF
著者
フィリップ・K・ディック
出版社
ハヤカワ

「もし第二次世界大戦に枢軸国が勝っていたら?」よくある話ではありますが、ディックなので、そこらの下らない小説とは格が違います。

随所に出てくる「易」がまた味を出してます。予言される未来は果たして真実か虚構か。ディックの中心テーマである本物と偽物の問題があちこちに出てきます。

限りなくSF色の薄い一冊です。派手さはないのでその点はご承知おきを。