勇気の証明

彼らを待っていたのはドラゴンではなく、森でおなじみのブーマだった。不気味な顔と凶暴な性格を持つ彼らが慕われ人気者になることはあまりない。

エクセルは眼鏡をかけ直した。しかし、いくら見ても目の前の敵が変わることはない。エクセルはブーマの集団に向かってギフォイエを放った。

エクセルはブーマの群れの中でさらにギフォイエを放つ。

しかし、ガートランドがカメラを構えた頃には、ブーマの群れは既になかった。レオンとプロト-Kも、武器を収めていた。

そして、エクセルはいつもと同じように森の生物の標本を採集していた。

エクセルを除く3人は地面に座ってしばし休息をとっていた。レオンはまた水筒からお茶をすする。プロト-Kは気持ちよさそうに空を見上げていたが……

プロト-Kはそう言うと、背中の通気口から熱い蒸気を吹き出した。

3人がのんびり座っている所に、草むらをうろつき回っていたエクセルが戻ってきた。

気持ちよく寝そべっていたレオンが、突然身体を起こした。

エクセルはそんな3人を立ったままぼうっと見ていた。

ガートランドは立ち上がると、エクセルの顔をまじまじと見た。

ガートランドはうなずいた。

エクセルは目をそらして下を向いた。

ガートランドは額に手を当てると、へなへなと座り込んだ。レオンも半分起こしていた身体をがっくりとまた草むらに沈めた。

エクセルは、プロト-Kをむぅ、とにらみつけた

レオンはそう言うと、水筒の蓋を開け、またお茶をすすった。ずずずという音が思いのほか大きく聞こえた。

少し間があいたところで、プロト-Kが尋ねた。

得意げに語るエクセルをレオンは尊敬のまなざしで見つめている。

エクセルは拳をぐっと握った。

レオンが立ち上がると、皆も立ち上がった。そして、さっそく歩き始めた。