何でも屋6: PSOをしよう

今日は仕事ではなく、気分転換に4人で遊びに行きました。目指すはゲームセンターで最近人気の体感ゲーム「PSO」。戦闘アクション物でプロが負けるわけにはいきません。

ゼロの活躍

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ゼロがもらったマラカスを振ると、音波が敵をなぎ倒していきました。
なつめ: つんつん、かっこいい〜〜〜!!
ゼロ: そっ、そう?
アスタシア: うん、かっこいい、かっこいい
アスタシアはそう言いながら笑っています。
ゼロ: えへへ、かっこいいんだ
なつめ: ぴったりだよ
ゼロは照れているのか、にやにや顔を見せないようにしてさっさと先に行きました。

次の部屋でも4人は暴れます。出現した6体の敵をものの数十秒で倒してしまいました。
なつめ: みんな、大丈夫?
アスタシア: もちろん
ゼロ: 痛くないから平気〜
アスタシア: なんかすっごく強くなったような気がする
なつめ: そうだよね。ストライクさんはこのゲームどう思う?
ストライク: 弱すぎて、つまらん……
アスタシア: えー、そんなこと言わないでさ。まあ、たしかにそうかもしれないけど、一度くらいはいいじゃない、ね
なつめ: ほら、つんつんだって勇敢に踊ってるしさ
アスタシア: 踊ってる……
アスタシアはくすくす笑っています。
なつめ: かけ声出したら最高だよ。ワァオ!! とか
アスタシア: へい! とかさ
ゼロ: みんな、言いたい放題だね
なつめ: もちろん!! そのとおりだよ
アスタシア: だって面白いんだもの
なつめ: ひかりちゃん、この姿見たら喜ぶよぉ
ゼロは手にしたマラカスを見つめました。
ゼロ: うう、そうかなぁ
なつめ: そうだよ
ゼロ: 喜ばないよ。なつめさんの方が、マラカス似合うんじゃないですか?
なつめ: つんつんの方が似合ってると思うよ
アスタシア: うんうん、ゼロさんの方がいいかな
なつめ: ほら、元締めだって行ってるし
ストライク: 道化師だな……
ゼロ: あぅ
なつめ: そう、それっ!! まさにどーけしってやつだよ
ゼロ: 喜んでいいの?これは?
なつめ: もちろん!!
なつめは即答しました。
アスタシア: 誉め言葉よ。きっとね
ゼロ: そっそうなんだ。てへへ……そっか、似合ってるんだ……
ゼロは手にしたマラカスをちょいちょいと振ってみました。
ゼロ: どうけしかぁ……なんだか、かっこいいね
なつめ: そうそう!!

ゼロは鼻歌まじりで先へ進んで行きました。
ゼロ: 私はどうけし〜
ストライク: 阿呆だ……


次の部屋の敵をあらかた片付けた後、なつめは部屋を見回しました。3人しかいません。
なつめ: あれ?つんつんは?
アスタシア: あ、きた
見ると、入口からゼロがのこのこ入ってきました。
ゼロ: ふふ〜ん
なつめ: いたいた
アスタシア: なにやってたの?
なつめ: ダンスの練習?
ゼロ: 鏡見てた
アスタシア: 鏡?
ゼロ: 自分の姿見てたのだぁ
ゼロは胸を張って言いました。
アスタシア: 自分でどう思った?
ゼロ: かっこいいかも
アスタシア: ふふふ、そうでしょー
なつめ: でしょでしょ
ゼロ: へへへ
ストライク: 阿呆だ……
ゼロ: 何か言った?ストさん
ストライク: 別に……
ゼロは首をかしげました。
ゼロ: おかしなストさん

ストライクは自分の手にした刀をしげしげと見つめると、それを鞘に収め、別の武器をセレクトしました。
アスタシア: ありゃ?ストさん、刀やめたの?
ストライク: ああ……
なつめ: やっぱり刀じゃ不便そうかなぁ?

アスタシア: さーてと、で……
アスタシアが一声かけて、皆が前に進もうとしたその時、上から何かが降ってきました。先頭を走っていたなつめがすっぽりとその中に入ってしまいました。
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ストライクが大剣で壊すと、中からなつめがちょっと恥かしそうに出てきました。
なつめ: ありがとー。変な罠だね
ストライク: ああ
アスタシア: 気をつけなくちゃ
なつめ: タライだったらはずかしかったんだけどなぁ