何でも屋4: 閉じこめられた!?

「坑道内部に閉じ込められた人がいるらしい」こんな情報を受けて、何でも屋の面々に調査と救出の依頼がやってきました。まあ、ストライクさんもいることだし、大丈夫でしょう。

事の発端

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アスタシア: うわぁ、こんなところに閉じ込められるなんて……早く助けなきゃ
ストライク: ふむ……
3人が到着したのは坑道の入り口だった。見たところいつもと同じ様子だ。しかし、それがそもそも彼らには不思議だった。なぜなら、今回のミッションは坑道に閉じ込められて戻れない人がいるという話だったからだ。原因調査と救出が今回の彼らの目的である。しかるに、坑道に何も異常がないというのはどこかおかしい。

アスタシア: それにしても、なんで閉じ込められたのかしら?崩れてはいないようだし……
ゼロ: なんでだろ?
アスタシア: このゲートから帰ればいいのよね?
ストライク: 電源は……落ちてはいないようだが……
ゼロ: そうだよね
3人の注目は入ってきたゲートに集まった。ゲートの回りに皆が集まって、ストライクがゲートの状態を調べようと操作パネルに向かった時、それは起こった。

ストライク: 電源が……
ゲートのパネルのリードアウトが一瞬のうちに消えた。と同時に、ゼロの叫び声が聞こえた。
ゼロ: いてぇ
アスタシア: ゼロさん、大丈夫?
ゼロが、ゲートに通じる太いケーブルに足を引っ掛けて倒れていた。そして、ケーブルのもう一方の端はとたどって行くと、床の真中で突然終わりになっていた。
ゼロ: ケーブル抜けちゃった。てへっ
アスタシア: あららぁ。またつないでおきなさいよ
ゼロは頭をぽりぽり掻きながら、ケーブルの先を手にしながら、それが本来つながっているはずの壁のコネクタを探した。しかし、ケーブルの先にはそれと対になるコネクタは無く、代わりにケーブルの破断面があった。
ゼロ: 壊れちゃったみたい
アスタシア: えええっ!!! ちょ、ちょっと、どうしてくれるのよ!
ゼロ: 私は悪くないですよ〜〜!!
異常に気づいたストライクが、無言でゼロの頭を殴った。
ゼロ: いたい!

アスタシア: ストさん、なんとかならない?
ストライク: 無理だな……
ストライクはケーブルの先を眺めていた。
ゼロ: ストさ〜〜ん、なんとかしてぇ
ストライク: ひっつくな……
泣きながら足元にすがりつくゼロをストライクは足であしらった。
ゼロ: いたい、ひどいよ。冷たいなぁ、ストライクさんは……

アスタシア: とりあえず、この中の人を探しましょ
ストライク: 別の出入口を探すしかないか……
3人は坑道の中へと足を踏み出した。


黙々と端末をいじっている時、ダークは後ろで物音を聞いた。話し声も混じっていたから、坑道の暴走ロボットではないことは明らかだ。しかし、かといって安心するわけにもいかない。単純な敵ロボットよりは人間の方がやっかいな相手だ。

ダークは銃を構えるとこっそりと扉の脇に身を潜めた。足音が近づいてきた。ダークは銃口を入口に向け、じっと待った。

アスタシア: もしもーし、だれかいませんかー
長い杖の先が扉から突き出した。ついで、緑のロングスカートが見えた。ダークはそれに銃口をつきつけた。

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ダーク: 動くな!!
アスタシア: あ! なになに!!
ゼロ: え!
紫の派手な服を着た男がその後にいた。彼らは賢明にも、襲いかかったり反抗したりする素振りは見せなかった。それどころか、彼らはこのような状況には全く慣れていないようだった。
ゼロ: わわ、つっ強そうだよ
アスタシア: 助けて〜
ダーク: 何者だ
アスタシア: ちょ、ちょっと、わたしたち別に……

ストライク: 捜索隊のものだ……
後ろから落ち着いた男の声がした。その男は自分と同類のようだ。少なくとも目の前の2人とは明らかに違う。彼は平然としていて、緊張した素振りは見せなかった。つまり、何か事を起こそうという気はないらしい。ダークは銃を下げた。
アスタシア: そ、そうなのよ
ゼロ: 仕事で来たんだ
ダーク: ……すまんな
アスタシア: で、動いていい?
ダークはうなずいた。


ストライク: なぜここに……?
ダーク: 調査さ……
ストライク: ふむ……
ハンター同士、依頼の内容を明かすことは普通はない。だから、この質問は単なる社交辞令であり、聞いた方も深くは聞かないのが礼儀だ。そして、それに対して答えが返ってくるということはまがりなりにも友好的な証である。
アスタシア: あなたのお仕事については深く詮策しないけど、今はここから出ることだけを考えた方がいいみたいよ
ダークは無言でうなずいた。
ダーク: ダークだ……
彼は自分の名前を告げると、発言を視線で促した。
アスタシア: あ、わたし、アスタシアっていいます
ストライク: ストライクだ……
ゼロ: 僕はゼロ〜。よろしく
ダークはまたうなずいた。そして、向こうの説明を待った。話があるのは3人組の方であって、ダークの方ではない。

アスタシア: とにかく、入口のゲートが動かなくなっちゃったみたいなの
ゼロ: ぼっ僕のせいじゃないよ。僕壊してないからね
ゼロがあわてて手を前にしてぶるぶると振った。しかしダークはそちらの方は見ず、考え事をしていた。
ダーク: それでか……?
ストライクが部屋の端末の前に歩いていき、左手に装着されたインターフェースツールと端末とを繋ぎ始めた。ダークがさっきまでいじっていた端末だ。ダークはその作業を横から覗き込んだ。
アスタシア: なにかわかる?
ストライク: 一番奥にゲートがある……
ダーク: 今さっきダウンしたんだが?
ストライク: 壊した馬鹿がいるのだろう……
アスタシア: こういうとこって一度ダウンするといろいろ暴走するんでしょ?
ストライク: そうだな……
アスタシアはゼロをじろりとにらみつけて、ため息をついた。
アスタシア: はぁ
ゼロ: 僕が悪いんじゃないぞ

ダーク: で、だ
ストライク: 機械が襲ってくるな
ダーク: あぁ
ゼロ: そんなぁ
ゼロが情けない声を出した。
ゼロ: 他に戻る方法は?ないの?
ストライク: 一番下だな……
ダーク: ……あぁ
アスタシア: わかったわ。ずーっと奥まで行けばいいんでしょ。簡単なことよ。さあ、さっそく行きましょ
ゼロ: 敵いっぱいいるんですよ〜
ダーク: ……行くぞ
ダークはさっさと歩いていった。通路にさしかかったところで振り向いたところ、ゼロがまだ後ろの方にいた。ダークはそこで立ち止まって溜め息をつきながら待った。
ストライク: 位置は特定出来ないがマインが仕掛けられたな……
ダーク: 助かる