何でも屋1: 機械の修理

動物よけの柵を乗り越えると、さっそく猛獣が現れた。ラッピーだ。

ひかりは長い槍を構えてさっそうと向かっていった。しかし、さっそく固いくちばしでつつかれた。

そして、その後からブーマもやってきた。

アスタシアは後方でシフタとデバンドをかけた。

前衛のストライクとひかり、そしてゼロの稲妻のおかげで無事ラッピーやブーマを撃退することができた。

ひかりは頭をさすっていた。アスタシアは満足そうにうなずいた。

ストライクは一人、黙々と機械の点検をこなしていた。

一行は森を見回しながらゆっくり歩いていた。

ゼロは手にした紙に稼働状況をメモしていた。

アスタシアはゼロのメモをちらっとのぞき込んだ。

と、先頭を歩いていたひかりが大きな声を上げた。

出現したのはブーマだった。一行にとってはもはや問題ではない。しかし、その先にあるものが問題だった。

ブーマを退治した一行は、その先に設置されている制御装置の前に集まった。ひかりがその前に立って見ている。

ストライクは機械のコンソールを一瞥すると、さっそく作業にとりかかった。

ストライクはそう言うと、脇に置いた剣を拾ってその場を離れた。

ストライクは少しうなずくと、コンソールのボタンをいくつか押した。すると、音がして目の前の機械が動いた。

その後で、ゼロはまだ機械を眺めていた。

少し進むと、また同じ型のレーザーフェンス制御装置があった。

ストライクが前に進みかけると、勢いよくゼロが飛び出してきた。

全員が見守る中、ゼロが装置の正面に立った。

ゼロは装置をじっくり見回してから、おもむろに手をコンソールに置いた。

ゼロはボタンを押した。そして、そのまま20秒が過ぎた。

ストライクはいつのまにかゼロの横に立っていた。

ストライクが2,3キーを叩いてボタンを押すと、機械はさっきと同じように音を立てて動いた。

ゼロは肩を落として機械の前を離れた。ひかりはそんなゼロに近寄った。

ひかりはゼロの肩をなでた。ゼロは顔を上げた。ゼロとひかりの視線があった。

ゼロはうなずいた。