インタビュー:地下洞窟で何が起こったか

本インタビューは、パイオニア2民事法廷第11032号に関して、事実関係を明らかにするために行われた。インタビュー自体は、パイオニア2の某喫茶店で和やかに行われた。(編注:この法廷は、後に原告が訴えを取り下げたことにより、実際には開廷されなかった。)

どのように一行は離散したのか

ヴァリシス: 通った後で突然現れる柵がまたあったんです。それも2つも。
――ほうほう。誰が引っかかったんですか?
ナリ: 引っかかったというのは人聞きが悪いな。
――ナリさんと……、あと誰ですか?
ストライク: 俺だ
ヴァリシス: それで、ナリさん、ストライクさん、そしてあたしとエルフィナさんの3つに別れてしまったんです。

エルフィナ: 今度はどんなワナでしょう。楽しみねぇ
ヴァリシス: あわわ、エルフィナさんと2人になっちゃった。ある意味一人より恐い……。
エルフィナ: さて、行きましょ。ヴァリシスさん。うふふ

(でも、ストライクさんはすぐ追いついてきたんです。)

ストライク: よぅ……
ヴァリシス: ストライクさん!? どこから?
エルフィナ: あら、無事でしたの……残念……
ストライク: ほれ、土産だ
(と言って、ナノノドラコの首を二つ、エルフィナさんの方に放ったんです。)
エルフィナ: あ、それなら私も……
(といってバッグから出てきたのは……。人間の頭みたいなものでした!!)
エルフィナ: あ、こっちじゃなかった

ヴァリシス: 出てきたのはアサシンの頭でしたが……。一瞬ちらっと見えたあれは何だったんですか!?
エルフィナ: うふふ。ひ・み・つ。
ストライク: はぁ…(ため息)

――それでまた一同が揃ったんですか?
ヴァリシス: いえ。ナリさんがいなかったんです。それで……。
ナリ: あ、あぁ。また恥ずかしい話だがな。

ナリ: 俺にうらみでもあるのか?くそったれ
(また俺だけ一人にされたんでクサってたんだ。そうしたらまた敵に囲まれて……。また倒れちまったんだ。情けない話だ)
ナリ: あーくそ、どれもこれもあの厄病神のせいだ。あのホプキンスとかいうガキ、戻ったら一度殴ってやる。大体俺はカメラキャストだってのに。なんだってこんな目に会わなきゃならんのだ。

ナリ: クロックを落として待ってたんだが、3人ともいっこうに来やがらねえ。忘れられたと思ったぜ。
ストライク: 無理だったんだ。行けなかったんだ。
――結局、どうされたんですか?ナリさん
ナリ: 結局……ボディを捨てて、記憶だけパイオニア2へ転送したんだ。そして予備のボディに記憶をロードして戻った。
――……それは……
ナリ: いや、いいんだ。いつものことだ。
――それで、一行は揃ったんですね。
ストライク: いや、ヴァリシスがどこかへ行っちまった。

ストライク: ナリの様子を見てくる……
(3人で戻ってみた。そしうたら、例の柵がまだあって、ナリの後を追えなかったんだ。)
ヴァリシス: ナリさぁん! 返事してくださぁい!
エルフィナ: 別ルートからしか無理ですねぇ
ヴァリシス: 探しましょう! とにかく、なにかしないと!
(そして、あいつ、走っていっちまった。まったく……。どうしようかと考えていると、ナリが新しいボディで戻ってきた。)
ナリ: よお
ストライク: おう
ナリ: あー、くそ。慣れねー真似するといつもこれだ
エルフィナ: 慣れればいいのよ。殺しにね…
ナリ: 殺しには慣れてるが……。
ナリ: そういえば、あいつはどうした?あの…ヴァルっていったか
ストライク: さあな……先に行って迷ったらしい
ナリ: さあなって……ちっ、探すぞ

(俺達は探した。あいつ、かなり先まで勝手に行ってた。)

ストライク: なにやってる! 馬鹿者!
ヴァリシス: よかったぁ……。ごめんなさい…でも…でも…。

エルフィナ: あの時のストライクさんの怒りようといったら……。うふふ。
ヴァリシス: ごめんなさい。あたし、ナリさんが本当に心配で心配で、じっとしてられなかったんですぅ。