ガイドブックで大儲け

ラグオルっていいところだよ!さあ、森にでかけよう!そんな観光ガイドブックを今のうちに作っちゃおうという、なんとも気の早いガート君。さあ、依頼の方はどうなるでしょうか?

油断禁物ですよ

ゲートのこちら側では、ブーマだけでなく、色の違うお仲間さんもたくさん出てきます。フォース4人ではさすがに苦戦中。気をつけてくださいね。
ガート: 大丈夫?
アイラ: ふぅ、玉のお肌が荒れちゃうわぁ
アイラさん、あちこちさすってます。
ザック: (アイラさんに向かって)頭ぼこぼこやん
ミウ: ザックちゃんは一言多いなー、いつも。注意しなよ。女の子に嫌われるぞ。
ミウちゃん、言っても無駄とは知りながらまた注意してます。
アイラ: ハンターかレンジャーでもいれば、少しは楽だったわねぇ。ま、出払ってたから仕方ないわね
ガート: でもフォースの女の子の方がかわいいからなぁ
ガート君、こういう所でさりげなくこんなこと言ってます。
ミウ: こういう風にすればいいのにー。見習って頑張れ!
ザック: そんな風に媚びることはじいから習ってない
ザック君、また「じい」ですか?
ミウ: じい?おじいさん?さっきから口にしてるけど……
ザック: え……いや……
アイラ: さっきも言ってたわよねえ?ザックちゃんのおじいさまなの?
ザック: ……血はつながってないよん。育ててくれただけ。
アイラ: 考えるに、ザックちゃんのお師匠さんかしらね
ザック: まあね。代々うちに仕える者はみんなそう呼ぶの
アイラ: 品はないけど、どこかのぼっちゃんなのかしらねえ?
なんと! ザック君、由緒ある家の出!?これは失礼しました! それなら、今までの憎たらしい態度も……いえいえ、なんでもありません。
ガート: ぼっちゃん、てのはみんなそうなのさ
アイラ: じゃあ、ザックちゃんじゃなくて、ザックぼっちゃん、って呼ばなくちゃならないのかしら
ガート: ははは、ザックぼっちゃんか。こりゃいいや
ザック: なにー! 僕は子供じゃないぞ
ミウ: それは見ればわかるけど……
アイラ: だって、いいところの出なんでしょ?
ザック: ぎく
アイラ: ふうん。ま、これ以上は追及しないであげるわ。ザック「ちゃん」
アイラさんはニヤリと笑うと、妙に「ちゃん」だけ強調して言いました。
アイラ: さ、目の前のアレを片付けちゃいましょ

目の前の扉をくぐると、そこはドームの下でした。(もちろんそこにもブーマ君がいたんですが、それはもういいでしょう)
高い高い崖の上に、ドームがそびえ立っています。
ガート: ああ、これがドームか
アイラ: 入口が見えるけど、ここからは登れそうにないわね
ガート: じゃ、他から回ろう
と言っている間にも、ミウちゃんは必死によじ登ろうとしてます。でも、ちょっと登ったと思ったらすぐずるずると落ちてしまいました。
ミウ: 無理かあ
アイラ: ミウちゃん、服が汚れちゃうわよ?
ミウ: あ、ほんとだ。しまったー。お気に入りだしなー。気をつけなきゃ。
アイラ: 戻ったらすぐにお洗濯しなくちゃね
アイラさんにほこりを払ってもらっているミウちゃんに、ザック君がまた余計な一言。
ザック: 猿か、君は?
アイラ: 女の子に猿なんて言わないのよ。
アイラさんも、結構あきらめが悪いですね。

ミウ: 雷帝招来! 稲妻よ、魔を滅せ!!
ミウちゃんの放った稲妻によって、ブーマはばたばたと倒されました。そして、あたりに静寂が戻ってきました。
アイラ: もう、団体さんで来るなんて……
ガート: 大丈夫だった?アイラさん?ミウ?
おや?誰か抜けてませんか?まあ、それは置いといて……
ザック: とても観光気分じゃないなー
ミウ: ボクはへーき
ガート: 傷もなし?よかった
アイラ: うふ、心配してくれて、ありがと
ガート: そりゃあ心配だよ
アイラ: あなたも、気をつけてちょうだいね
ガート: ああ、僕は大丈夫だよ。逃げ足だけは鍛えてる。
ミウ: 自慢しない方がいいような?
ザック: ま、怪我するよりいいでしょ。逃げる方が。
ガート君、くすくす笑われてます。

アイラさん、景色のいい場所なんかをちゃんと探してくれています。
アイラ: ここなんか、どう?この池とか
ザック: ちょっと濁ってない?
雨のせいかどうかわかりませんが、池は茶色く濁っていました。
ミウ: 釣堀になら、なるかなあ
ザック: まあ、池の主がいるとか適当に書いとけば?
ガート: 魚、いるのかな?どれどれ‥‥うわあ
足元がずずっと滑って、ガート君、池に転落。皆、瞬間的に手を伸ばしました。
ガート: あいててて……。ふう、底が浅くて助かったよ。
アイラ: 機材も濡れてなぁい?
ミウ: よかった
ガート: カメラだけは守る! プロなら当然さ
ザック: さすがやん
ガート: ま、まあね
なんかかっこつけた台詞を言って、ガート君、一人で照れてます。
ザック: じゃ、俺らもプロの腕見せるか
アイラ: 5000メセタのためー! ラグオル観光の明日のためー!
張り切る一行の中で、ガート君だけぐしょ濡れで気分悪そう。大丈夫、すぐ乾く……わけないね。この天気じゃ。