未来予想図

い。(なんかこんなのばっかり。普段って何だ?)

自己紹介

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シーナ: あ、キミの名前は?
ファーン: あ! えっと、ファーンです
青服のフォマールが答えた。ファーンという名前らしい。
シーナ: ファーン、やね。今日はよろしく。えーっと……ウチはシーナいうねん。
ミウ: ふむ
ファーン: はい、よろしくお願いします。えー、シーナ先輩ですね
シーナ: ま、そうなるわな
シーナと名乗るハニュエールは照れ臭そうに頭に手をやりながら答えた。
ミウ: シーナは優等生だから面倒見てよね。ボクは知らないー。
シーナ: まあ……優等生っちゅーか、なんちゅーか
ファーン: そうなんですか?じゃ凄い人なんですね。尊敬です
シーナ: 昔っからハンターズまがいのことやっとったから、他の奴より経験値が多いだけや
ミウ: それで十分
シーナは優等生らしい。確かに、今までの口ぶりは尊大だった。しかし、所詮は養成学校の生徒、優等生といってもたかが知れている。大体、ハンターズまがいの仕事と学校の成績は何の関係もないはずではないか。

シーナ: んであんさんは?
ガート: 僕の名前はガートランド・ベスター。よく覚えておいた方がいいよ。将来総督になるかもしれないから
シーナ: が、がーとらんど……べすたー?えらいごっつい名前やなぁ……
ミウ: 長ったらしい名前だなぁ。ガー君でいい?
残念なことに、僕の名前は彼女らのちっぽけな記憶容量には収まらなかったらしい。なんとも情けない話だ。しょうがない。僕はそういった人々には寛容なのだ。
ガート: ま、君達には特別にガートって呼ばせてあげよう
シーナ: 大きく出たねぇ。総督かぁ。
ミウ: ガートねえ、特別ねえ
ファーン: ええと、ガート先輩ですね
しかし、僕が特別に許可したにもかかわらず、僕はガートとは呼ばれなかったのである。
シーナ: がっちゃんでええな
ファーン: がっちゃんですか。かわいいですね
ガート: はぁ、まあ、いいよ。どうとでも呼んでくれ。
ミウ: うん、そうするよ
ファーン: がっちゃん先輩、宜しくお願いします
というわけで、僕はここでは「がっちゃん」と呼ばれる事になってしまった。まあ、よかろう。さっきも言ったように、僕は下位の人間には寛容なのだ。
シーナ: まぁ……総督なるいうってことはそれなりに腕はたつんやな?
ガート: 腕? もちろん
シーナ: OK。本当に腕があるなら信用したるわ
ガート: 機械工学、フォトン工学、戦略論、戦術論、なんでもござれだ
ファーン: 凄いですー
ミウ: へえ
シーナ: ほぉ…
もちろん、彼らは名前すら知らないであろう数々の理論にも長けているのだが、それは省略した。僕は彼女らとはレベルが違うのである。
シーナ: (小声)机上の空論ちう言い方もできるな
ミウ: でも、なんか知識方面に片寄ってない?
ガート: そりゃ、総督は汚れ仕事なんかしないからね
ミウ: 実戦じゃ役に立たないかもねー
彼女らには、知識の価値がまるで分かっていない。人間を野獣と区別しからしむるもの、それが知識だ。それが理解できない養成学校の生徒らは、ブーマの群れも同然である。
ファーン: 凄いですねー。わたしなんか 取り柄なくて
僕のレベルが理解できたのは、ファーンただ一人だったようだ。
シーナ: ま、よろしゅうたのむわ。ガート。

ところで、まだフォニュエールが名乗っていない。
シーナ: えーっと……で、キミは?
ミウ: ボク?
シーナ: 最後の一人やで
ミウ: そうだったね。ミウです。一部では、噂の高い。ま、なんの噂かは聞かないでね
彼女は苦笑いして言った。ミウ、と言うらしい。どんな噂だかは知らないが。
シーナ: ミウやな
ファーン: ミュウ?
ミウ: ミ・ウ だよ
ファーン: あ ミウですね
ミウ: うん
ファーン: 発音難しくて‥‥ミウ、ミウ、みゅ…… あれ?
ファーンは一人ぶつぶつ言っている。よっぽど発音しにくいらしい。
シーナ: 珍しい名前やな?
ミウ: 珍しいかな?
シーナ: うーん‥‥ウチの名前とおんなじで珍しい思うで?
ミウ: ふむ
ファーン: ミウ先輩ですね。あ、いえた。
ファーンは、やっと言えるようになったようだ。

ミウ: ま、名前なんてどうだっていいじゃん。
シーナ: ま、せやな。必要なのは実力やからな
ガート: そうそう
ファーン: 実力ですか
シーナ: ま、実戦に近い状況やからな……気合い入れていかなアカンで?
ミウ: 適当に今回の奉仕活動とやらを済ませばいいし。適当、適当
ファーン: 頑張ります。お掃除は大得意です。
ガート: がんばろう! ラグオルの未来のために!
ファーン: はい!
僕がこう言うと、シーナは頭を掻いた。それは何故か。驚愕の事実が明らかになる。